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酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

のうなしとのうたりん

「のうなし」よりも「のーたりん」の方がより劣っているイメージがある。 のーたりん。一生懸命でもどっかでどうしてもネジが一本抜けてる、とか、或いは漫画なヴィジュアルでいうと、目が上下左右に自由自在にふにゃふにゃ乱れてて、何言ってもふにゃふにゃ…

自家製が好き

病院が嫌いである。 医者が嫌いである。 薬が嫌いである。 で、裏返して言うと、一旦踏み込んでしまうと全部結構好きなんである、自分。嗜好として、おそらく。 ハマったらおしまいだな、と思うから忌避してるんである。おそらく。特にクスリ。 何しろ己の身…

病院

急に左耳が痛くなって怖くなったので耳鼻科に行ってきた。 地元の小さな耳鼻咽喉科、なんかモゴモゴしててあんまり言葉の通じないものすごいおじいさん先生で不安が増したんだけど。 まあ大したことないんだろう、ほっときゃなおるようなこと言ってたからそ…

へべれけと七夕

今夜もへべれけおやすみなさいぐう。…と呟いてさあ眠ろうとしたとこで、ハタと思いついた。 へべれけって、どういうこと? ランダムに調べてみたら、なんとギリシャ神話由来という御説があるらしい。へえ~(ほんとかよ)。 「 ヘーベーのお酌という意味のギ…

嫌いはきらい

嫌いってのはどうしようもない。(好きっていうのもどうしようもないけど。) 自分の存在にとって不都合な敵なんである。 ほんと嫌いってツラい。半径5m内に嫌いな人がいるというだけで己の存在が脅かされる恐怖にさらされる。自分が悪い人になってしまうの…

「合成怪物の逆しゅう」レイモンド・F・ジョーンズ

1950年に発表されたアメリカの子供向けSF。 (66年前かよ!)日本で刊行されたのは1967年。 小学生の頃読んだときの強烈な記憶があって、ずっと読み返したいと思ってたのだ。「ゴセシケ」って言葉と脳だけになった科学者がぶよぶよした合成細胞…

タチコマの神とインドラの網

攻殻機動隊S.A.C.「機械たちの時間」。 学習型のAIを進化させた戦闘ロボット「タチコマ」たちが小説を読むようになって来たり、個性やゴースト(魂、のようなもの)、神について考え議論するようになってくるシーンがある。 バトーに可愛がられ個体認識され…

「大きな鳥にさらわれないよう」川上弘美

冒頭の章「形見」は序章だ。 クローン技術を駆使した工場で生産される人間や動物たちで構成された不思議な町の風景が描かれる。 この不思議な設定の下で暮らす女性の語り、生活風景を序章として、夢の断片のようなSFじみたさまざまの世界設定の幻想が展開さ…

負け組ロケンロー、それから透谷

人間それぞれツボというのはあるものだ。問答無用に否応なくまずストーンと胸を射抜かれてしまう。理屈はその後だ。 ストーンとハマってしまう。それは、人間にでも風景にでも文章にでも、そして音楽にでも。まずは完敗である。ただ単に、心が一緒に泣いてし…

好きな言葉

「諸悪の根源」という言葉が好きである。「あはれな」とか「いとしい」とか「いたましい」とかも好きである。なんでかな、好きな言葉ってあるんだな。皆それぞれがそれぞれに思い入れのある好きな言葉を持っている。好きな本や好きな言葉はそのままそのひと…

螺旋

こういう螺旋階段眺めてるとなんかミョーな心持ちになってくる。 螺旋っていうのは不思議なモチーフだな。 理系と文系の出会うところというか有機と無機の出会うところというか生命と非生命の出会うところというか、遺伝子的なるものと星雲的なるもの、ミク…

川上弘美

やっぱりすごいなあ… 最新刊「大きな鳥にさらわれないよう」を読んでいる。 まだ全体像が見えない、論理が見えない。それでもおもしろい。見えてきそうなもどかしさもイイ。 …それにしてもセクシャルな要素っていうのは児童文学以外では当然のことかもしれな…

怖い世界

このひと全然知らなかった。なんか初めてISのことを知ったときと同じくらいな衝撃を受けた。知らない世界を覗き見た心持ちである。 下田美咲。とっても頭がよくてきれいでパワフルでぴかぴかでものすごく魅惑的な若い女性タレント。あんまり衝撃的な見出しに…

アースヘイブン物語(そして攻殻機動隊)

アースヘイブン物語。 キャサリン・ロバーツ、この人の作品は全部読んだはずなんだけど覚えがない。もしかして読んだことなかったんだっけ。…と思いつつとりあえずとにかくやっぱり面白い。 異界、魔法世界と現実日常世界の二重世界、そこでの悪役と秩序側の…

そしてペンギンは語る

あったかい土地の人間は孤独が苦手ともだちやたらと欲しがるワケがわからないよおんなじ星を見つめ続ける、それだけは得意です♪「そしてペンギンは語る」 ほんとヤナちゃんええのう。「再生ジンタ」は初めて聴いたとき泣きそうになった。そして部屋で一人ほ…

愛と食べ物

フェイスブックのコメントで「食べものネタが多いね。」と指摘された。 そうかなあ。 …そうかもなあ。もしかして種田山頭火並に脳内エンゲル係数高いかもしれない。食べるもののことばっかり考えてるかもしれない。今夜とりあえず食べるものがある、ああ安心…

嫌悪と矜持

人が何かを嫌悪するのって、自分の枠取りを守るためなのかなというような気がする。それは自他を分かつため、アイデンティティを確立し守るため、といってもいいんだけど、なんだろう。嫌悪。同族嫌悪、同属嫌悪、近親憎悪。すべての嫌悪の構造はここに帰着…

おっかけ

柳原陽一郎のファンである。 もと「たま」のメンバー、イカ天出身の、一時一世を風靡した感のあるあのグループ。 知ったのも夢中になったのもブームが去ってから。私はいつでもなんでもワンテンポひとより遅いのだ。ぼんやりで血の巡りが悪いので仕方ない。…

チョコレート食べた。

いろいろとめり込んで困っている。このままだと床を通り抜けて地層を突き抜けて地下深く沈み込み闇のマグマ大使になってしまう。 なんとか己を鼓舞し幸せにならなければならないと思い、どうしたらいいか手立てを考えた。周囲の状況や己を変えることはできな…

違和感

流行り言葉やネットスラングっておもしろい。 絶対に何か激しく人心をとらえる根拠がある。流れる時代の中の一瞬のツボを卓越した鋭いセンスと知性でとらえた機知に富んだ言葉。カッコイイ。ときめく。(「ときめく」は語源的な意味で。いまをときめく、とき…

商品

なんだろうな。 人間を商品として扱うことを大変な罪として大学時代あの先生は話していた。 例えば女性を性的な欲望の対象となる商品として扱うとか。 …奴隷制度とか、暴力に根差すもの、もちろん論外である。だが今現在、この身近な身の回りの世の中で商品…

「ドミトリーともきんす」高野文子

「ドミトリーともきんす」高野文子 図書館でさあっと眺めた程度なんだけど、くらくらするような、なんとも不思議な読後感。 自然科学と詩の近さと遠さ、その共通と違いのこと、世界の見え方のこと。 カオス、こみいった複雑な曲線のみで構成される具体として…

うた

そろそろ人生を総括せねばならぬと思い、またそれにともない断捨離なぞもせねばならぬなどと思ったりして棚の奥を探ったら昔の写真や手紙など出てくる。捨てられないでまとめてくるんで棚の奥に突っ込んでおいたものだ。 ついつい読んでしまう。 すべての手…

足先がとんがった細い形の靴がとても嫌いである。 先のとんがった、なんだ、ポインテッドトゥっていうのか、あと足先がとんがっているうえにかかとまで高くてとんがったピンヒールとか、あんなんで人間一人分の体重をささえようなんざ頭がどうかしている。非…

未来のない幸福

幸せのことをよく考える。 そぼ降る雨、みずほ台から国分寺へ帰る、バイク。 川越街道から、志木街道、府中街道。 いくつもの街を越えていく。景色は流れる。大きな川を越えてゆく。その度世界の境界線を越えてゆく気がする。己が不可逆の取り返しのつかない…

欲しいもの

オレが通っている風呂場にはサーヴィスのマッサージチェアがみっつほど備えてあるんだが、今までまったく我が意識野にはいってこなかった。はっきりいってバカにしていた。 私には愛用の中山式快癒器があるからだ。(ここで記事にもしたくらい愛していた。)…

儀式

おしゃく~ん、と甘い声で彼は笑い、何だい?とオレが答える。 そういう儀式だった。会話を始める前の。 いつものみんなと一緒の時の声とは違う、私だけが知っている甘えたようなその声の出し方。二人だけでいるときしか見せない表情と声、勝手な呼び方。(…

五月妄想のメモ

どういうことだ。 幸福感で泣きそうだ。これはどういうことなんだろう。 泣きそうなのは哀しくて切ないからなのだが、それが同時にものすごい陶酔と至福なのだ。ここでいう哀しみとは原罪に似ているものだ。そこに限りなく近い。…俗にいう嬉し泣きとか全然理…

罵詈雑言エキスパート

日本語の罵り言葉というのはおもしろい。 主として江戸弁的なイメージのもの。寅さんのあの「結構毛だらけ猫灰だらけ…」地口・啖呵売・香具師の口上に乗せられていくような芸としての悪口雑言。立て板に水で流れてゆくような言葉の奔流、芸術的な悪口雑言ス…

図書館、実家近く。

図書館オバケなので、どこの町に行っても図書館に出没する。やっぱり好きだなあ日曜の図書館。晴れた五月の昼下がり。柳沢教授読んで泣きそうになってるってなんなの。(この町の図書館は漫画が充実してるのだ。因みにこの作者の「不思議な少年」もヒジョー…

きゅうりとにんじん

きゅうりとにんじんには忸怩たる思いがある。 このふたつには生の状態だとヴィタミンC破壊酵素があると中学生のとき家庭科で教わったからだ。家庭科でヴィタミンの重要性を叩きこまれたばかりの女子中学生は貴重なそのCが破壊されてしまうというニンジンキ…

麦派

貧乏人は麦を食え。 ということで米よりは麦を食う。麦派である。発音がいい、ムギ。子供の頃ムギチョコが好きだったからに違いない。脳に「ムギ=ムギチョコ=うまい菓子」という刷り込みがなされている。あと、麦こがし練ってむにゅむにゅ食べるおやつ。(…

春の宵

15の春に出会った時から、おそらく一生の友人である。 M子とは、高校時代、毎日顔を合わせ、学校中をかけまわっていた。周囲からはいつも一緒にいた、という印象を持たれていたようだ。(珍妙なチビペアだったんである。)夏休みも冬休みも部活はほとんど毎…

書くことは

書くことは生きることだ。 井辻朱美さんってSF的な独特の短歌や訳書で有名な人だけど、私は彼女のオリジナルの小説、なんというかまあいわゆるファンタジーとかの領域なんだけど、その独特の世界の見え方が好きだ。神話や民俗、ファンタジーの系譜の豊富な読…

おやつ大魔王

今は需要がないのでまったくやらなくなってしまったが実は菓子拵えるのが好きであった。菓子職人になりたいと半ば本気で思ったことがあるくらいである。 食うのが好きから始まるんだが、こおんな素晴らしいものが自分の手で拵えられるなんて、という感激がい…

恐怖症

暗所および閉所恐怖症のきらいがある。おそらく。 および高所恐怖症、社会恐怖症、対人恐怖症でありながらの孤独恐怖症、男性恐怖症。あまりにも果て無く広大な風景にも恐怖する。 よくよく考えてみると、何もかもが怖いんである。我ながらなんという恐怖症…

中山式快癒器

中山式快癒器である。 東京駅周辺のご立派な高層ビルディングにご立派な広告がドーンと掲げられているのには驚いたが、このロングセラー商品、ばかにできないスグレモノである。 肩腰痛む人は試すべきであると私は考える。なにしろ「快癒」である。電気をつ…

チョコレートを買いに

珈琲だのココアだのが好きである。 ココアはキロ買いする。 今はヴァンホーテンの5kg袋を買って日々せっせと摂取している。 ほんとはフェルクリン(スイス)やチョコヴィック(スペイン)のカカオパウダーの方が好きなんだけど、いささか高価なので、とり…

京都と東京と

京都に行った。 季節は春。ソメイヨシノも枝垂桜もそろそろ終わり。はらはらと雪のように舞い落ちる桜色と萌え出した新緑に淡く彩られたうつくしいパステル風情の時候であった。 もともと京都には縁がない。遥か昔、中学の修学旅行で名所をおざなりに流した…

「ソラシド」吉田篤弘

時代と、街と、音楽、そして言葉。 独特の透明な空気感。 この人の作品世界には、言葉遊びのようなスタイリッシュな文体によって醸し出されるあざとさと、どこか高踏派的な空気感が漂っている。そして、行間ににじむほのかな哀愁、小粋なエスプリの快さ、ノ…

故阿佐ヶ谷住宅

高校時代憧れだった、思い出のつまったあの阿佐ヶ谷住宅が壊されたことは知っていた。だから今実際どうなっているのか見るのは少し怖かった。 うわあ…。 やっぱり、分譲マンション。そうだろうなとは思ってたけど。 目の前にした途端、胸の奥に不意に広がる…

「ぬすびと」及び「ドタマ」

昨日私の頭の中では賢治の詩の一節がくりかえしくりかえし再生されていた。半ば音韻化され、半ば文字面の記憶として、半ば想起されたイメージとして。 こういうことはよくあることだ。気が付くと歌が繰り返し再生されていたり風景がこびりついていたり。その…

美辞麗句

美辞麗句って書いてて思い出した。 びじれいく。 この言葉は何度も口の中でつぶやいて発音を練習したんである。 何故か。 …耳から入ってくるよりまず書物で字面から覚えた言葉っていうのは結構多いものだ。特に書き言葉、四字熟語とか漢語とかではそっちの方…

恩師ご退任

ゼミでお世話になった先生が定年を迎えられた。この3月で退任される。…ということで歴代のゼミ生たちによって催されたのが3月吉日土曜正午「M先生のご退任を祝う会」。 ピカピカ立派な渋谷のホテルの地下ホールにて賑々しく行われた。 渋谷は苦手である。…

フードコート

フードコートって苦手である。好きになれないのだ。言ってしまうと嫌いなのだ。 郊外によくあるショッピングセンターなんかに必ずあるアレ。高速道路のパーキングエリアみたいにいろんな食べものやのチェーン店のブースがあって、そこでセルフサービスでトレ…

たんぽぽ色のリボン

岡崎京子やっぱりすごいな。あのまっつぐさにヤラれている。あんなに嫌いだったけどやっぱり泣けてくる。 …もちろんオレのバイブルは安房直子だ。魂が死にかけてるとき最後の手段のカンフル剤のようにオレの存在の根幹のところを、一番大切な場所を蘇らせて…

日曜散歩・早春

中央線N駅南口から線路に沿って東の道を行くと、ひどく古い薄汚れたアパート群が並んでいる。昭和の時代にタイムスリップしたかのような印象の団地群がうっそりとうずくまっている。 昔、私が通っていた都立高校の広い校庭の片隅、テニスコートの南側にどこ…

アルメニアン・ダンス

姉の友人がファゴット吹くというので誘われてアマチュア吹奏楽団演奏会に行ってきた。(ファゴットはかっこいい。賢治の詩にも愛妹追悼関連の一連の挽歌群の中に出てくる。電車の中で聞こえてくる、葬送行進曲のテーマだ。青森挽歌。従って私の中でファゴッ…

涙と笑い

さて。 毎度おなじみべろべろアル中の夜、ものすごく久しぶりに中島みゆき(古いやつね)を聴いてすっかり昭和な心持に浸っている。思えば中学生のとき生まれて初めて自分のお小遣いで買ったレコードは中島みゆきの「生きていてもいいですか」であった。「別…

キリン3

干し柿が送られてきた。 年末、田舎からの荷物。野菜だの餅だののこまごましたものの中に一袋。 母さんが、庭の柿で毎年拵えるんだ。あれはすごくいい柿の木だし母さんは熟練干し柿職人だ。今年はいいのができて地元の農産物コンクールで優勝したなんていっ…