酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

初恋認定記念日

いつの間にか高校時代の淡い初恋のことを考えていた。恋なんてしたことはないような気がしていたけど、今日の今日、初めてあれは恋だったのだと認定したんである。歴史ごと、その恋は今日創造された。甘酸っぱい切ない優しい憧れの風景。あのひととの語らい…

眠れぬ夜、春樹のヤミクロ

深夜の三時、おやつのカステラの時間になってしまったのに眠れない。仕方ないので網を編む。本を読む。あれこれ考える。 どうせ酔っぱらいなので大したことは考えられない。だけど忘れたくない。大した人間ではなくても生まれたからには生きるんだし大した考…

恋とミューズ

今日は一日恋について考えていた。恋という感情意識が日常をすべて、ひいては世界全体を塗り替えるという現象について。そしてあるいは芸術家にとってのミューズという存在について。どんなルーティンの中にいても。今までその日常のきれぎれ、単なる客観事…

知と不可知

眠い。知るは正義というようなことを信じている。だがそれは己が知らぬということを知るという不可知論、パラドックスを孕んだ知のことだ。それに何の意味があるだろう。悟るということのパラドックスに似ている。悟ったと思った瞬間、それは悟りではない。…

「菜の子ちゃんと龍の子」富安陽子

菜の子先生シリーズの小学生ヴァージョン。座敷童の学校版、学校怪談ならぬ学校神話とでも呼ぶべきジャンルである。和製メアリーポピンズを思わせる、しゃきしゃきピシピシした菜の子先生の「生まれながらの先生」的キャラクター、やたらと学校の規則を大切…