酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「モモ」(エンデ)再読・物語の迷宮と豊穣

ということで人生総括的な読み直し大会、エンデ編、子供の頃夢中になった一番思い入れのある「モモ」である。(「100分de名著」観てからどうも気になってたんだな。ここ。) で、しかし読了後なんとなく消化不良のまま、図書館からやってきてしまったショー…

「100分de名著」最近の録画視聴備忘録(メモ)

「小松左京スペシャル」 第一回は、伝記的事実とその心持ちと作品の結びつきを追っていて、その戦時の体験や概念への思い、感覚、メッセージ性や世界観の発生、その「小松左京SF」というスタイルの持つ原点、人間としての発想の重み深み知性のありかたのよう…

身土不二

アヴォカドの種やキウイの皮、グレープフルーツの白いワタを微妙にからめた薄皮部分。(ついでにいうと秋刀魚や鰯の骨やワタも。)結構クセになる我が好物のひとつである。 食材廃棄率低くする全体食を支持する己のポリシーからそれは来た。 で、朝西瓜の皮…

「一人称単数」村上春樹

「一人称単数」春樹新刊短編集、読了。 力の抜けた感じがして悪くなかった。感想を一言でいうと、年をとるってことは悪くないんだなってことかなあ。ひと回りして、戻ってきた、という感触があった。 デビュー当時の、章ごとに様々のシーンを重ねて多層の世…

梅雨明け 原爆

朝から既に湿気もんやり本日不快指数急上昇猛暑予報。 まだみんな身体がこれに慣れてないから気をつけねばならぬのではの夏バテ熱中症注意報。梅雨と一緒にコロナも明けてくれないかとあんなにも強く願ったのにかなえられなかったので私はかなしい。神も仏も…

小人さん

眠れない。飲み直している。酔っぱらっているのでこれを書いているのはわたしではなく小人さんである。 最近好きなもの。 せやろがいおじさんとオダジマ氏の言葉。 絶賛春樹読み直し大会。 嫌いなもの マスク。コロナ。梅雨。自他の悪意。 こないだの事故に…

楽しみにしてた100分de名著の録画、西田幾多郎の「善の研究」が些か期待外れだったので多少の腹立ちと落胆を抱えて眠ることにする。お願い神さま明日には嘘のようにコロナおさまってくれてますように。ところで最近一番の収穫は野ブタ。をプロデュース、とオ…

春樹再読

さて。コロナの日々は続く。ということで世界中参ってるワケなので私も参っている。すべての個人がそうであるように非常に個人的に参っている。 ということで体調も悪く、この症状は…すわコロナか、と日々恐れ、さまざまに渦巻く不安と恐怖の渦の中、明日の…

100分de名著「法華経」

ずうっと中断していた100分de名著の録画をようやく消化し始めた。「法華経」である。 やたらとチック症的なまばたきを繰り返すのがちいと気になる繊細で優しいおじさんな雰囲気の指南役の仏教研究家の先生がごくシンプルに法華経一般の概念を説明してくださ…

コロナ緊急対策下非日常的時空備忘録

雨とコロナとパニック映画の中のような世界に閉じ込められた春の土曜日、暖かい部屋の中でリビングの平和な両親の気配を感じ、私は思ったよりも落ち着いている。今日のお気に入りその他備忘録。 *** *** 最近Twitterでフォロー始めた、言葉にミョーに…

PAPA2 COVID-19

COVID-19、コロナ騒ぎで様々な側面からかなりダメージを受けている。…という方は少なくないだろう。 というか、少なくともこの国では今現在ほとんどすべての方がかなりのダメージを受けているように思われる。 あらゆる方面に関しての様々な形でのものすごい…

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」再読に際して(文字の大きさ云々)

(先週書き綴ったものから) 冷たい雨の日曜日。 朝の悲しさと絶望、身体は眠く怠く痺れ魂も暗く沈む。どうなることかと思ったけど、午後、懐かしい街、私は昼下がりのカフェにいた。 座り心地のいいソファ、仄暗い落ち着いた照明、古い音楽。各々の時間を包…

パンデミック

世の中コロナである。 パンデミックってどうして起こるんだろう。現代ではインフォデミックとかいわれてたりするんだが。 社会全体が総立ち、な、このわさわさの緊迫感。東日本大震災以降こういうリアリティは結構如実にはなってきてたんだけど。フラフラッ…

立春

立春。夜明けがだんだん早くなる。 澄んだ朝、世界をももいろに染め上げるうつくしい朝陽の光と影を眺めながらきゃべつを刻み、キヨシロの叫んだ自由のことについて考えていた。(口ずさんでいたのは中島みゆきの「歌を~歌おう~心の限り~愛を~こめて~あ…

しあわせなハリネズミ

寂しい。 ということで、私は考えた。今私を私たらしめているものは、己のこの在り方を恥じる気持ちだけである。 この矛盾の中にしか私の存在はないのだ。苦しみも喜びも誇りも一つの存在としてこのダイナミクスの中にある。 これが本日の総括としての論理的…

「戦後思想の到達点 ~柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る」

インタビュアー大澤真幸による対談集であり、柄谷行人と見田宗介の入門書としてふさわしいという紹介文。ううむそういうことなら、この二人の組み合わせだったらとりあえず目を通さなければならんだろう、やっぱり。 大学時代、ということはつまり我が人生根…