酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ゼミ同期会

部屋でいつものようにひとりで酒飲んで人生ダメにしつつ、赤ちょうちん行きていな、とふと思う。 で、表ブログ(これは裏ブログ)の方に以前居酒屋のことなんかアップしたよな、と探してみたら懐かしくなったのでちょっと編集してこっちに転載。 *** 大学…

キリン

最近、若者の間で、キリンを飼うのが流行っているそうだ。 携帯電話のストラップに、耐震装置つきキリン用コクーンをつけて、肌身離さず持っておくんである。若者も娘らも皆、ポケットからその耐震装置特有のほのかな光をのぞかせている。 何故キリンかって…

語る者語られる者(ごきげんだぜ夜中のハイロウズ改訂版)

作者とテクストは別物だと思っている。 音楽家とその音楽は別物だ。 だから作家とその作品、歌とその歌を拵えて歌った人を混同したままでファンになる、作品を愛する情熱がその作者とされる人間に対するものとして投影、仮託されている現象には常々疑問を感…

ごきげんだぜ夜中のハイロウズ

作者とテクストは別物だと思っている。 音楽家とその音楽は別物だ。 だから作家とその作品、歌とその歌を拵えて歌った人を混同してファンになってその情熱がその人間に対するものへと投影、仮託されている、疑似恋愛のような形になっているありがちな現象に…

学習院大学とぽっぺん先生

舟崎克彦さんが先月10月15日に亡くなった。 ショックだった。 ぽっぺん先生シリーズが大層好きであった。もうどう転んでも続編は期待できないのか。…全編読み返そうかしらん。 ぽっぺん先生シリーズについてはいろいろ思うことが多い。舟崎克彦はテクス…

終わってから始まる

昭和がブランドになったのっていつごろからだったろう。 ほんの少し前の過去。ぎりぎりリアルなその時代の体温が、そのぬくみが残っている懐かしい過去。 戦前から戦後、復興、高度経済成長、家電製品三種の神器、サザエさん、オイルショック、学生運動、DC…

ふつかよい

昨夜は錯乱しており泥酔していたので今朝は朝から晩までずうっと宿酔い。(ただいましかし結局また飲みなおしている。) しかしね、パリのテロのことでマトモに参ってしまって人類ノータリン発言してしまったんだけどね、パソの中で目にする人々の言葉やニュ…

自信がない。

どうしてこんなに自分に自信がなくて何もかも怖いんだろう。 子供の頃からずっとずっと負け犬人生だった気がする。別に虐待されて育ったわけでもないだろうに。 いつでもおどおどびくびくしている。 背後に立たれるとビビりあがる。 高校入学前の春休み、教…

土曜日の雨とテロ

土曜の朝。 いきなり寒いし不景気な曇天からしとしとしとしとしとしとしとしと一日降り続く雨予報。 ただでさえ週末は出かけないと危険なのに、お天気人間がこんな土曜日に困った状況とともに部屋に閉じ込められたらココロが腐ってしまう。 寒いとか暗いとか…

胃腸病院と世界文学

荻窪の駅近くの胃腸クリニックであった。 すごく変な医者だった。 名前を呼ばれ、待合室から入ったときに彼が机の書類から目を上げた第一印象。 まだ若いようなんだが、姿勢が悪くて、吹き出物だらけの不健康を絵にかいたような顔色をしていて、あまりにも窓…

不動産

大学4年のとき、引っ越し先を探すひとに頼まれて週末ごとの部屋探しに付き合ったことがある。 おもしろかった。 当時オレは阿佐ヶ谷在住だったんで、彼はその近辺で駅の近い手ごろなワンルームを希望した。不動産屋めぐり。初めての体験にわくわく。いろん…

色っぽさに関する考察の否定に対して

語ることの野暮と禁忌を理由に言説を否定されるということ。 論理の不整合によるのではなく、反論でもなく、同じ論理の土俵で語ること自体を拒否したままでの否定は卑怯である、と、とりあえずまずその反発のありかたにはムっとした。思考停止の真理の高みか…

サナトリウム

こどものころ、山の上に隔離された療養所で暮らしていたことがある。 確か一年近く。 小学校3年の頃か。 喘息の発作がひどくなって常に爆弾抱えた緊張状態、薬漬になって頓服もいい加減効かなくなり、呼吸困難で横たわることもできずクッションを抱きかかえ…

色っぽい

色っぽいってなんなんだろうなって時々思う。 清楚な和服女性が後れ毛をかきあげるしぐさ、りゅうとしたスーツ姿のビジネスマンが一日の仕事を終え、ネクタイをゆるめるときのそのしぐさ。 *** *** 色っていうと色町とか色情狂とか英雄色を好むとか、…

「岸辺のヤービ」梨木香歩

梨木果歩さんの童話、となるとこれはもう読まないわけにはいかない、少しの緊張とわくわくを胸にページを開く。 そして、やはりその期待が裏切られることはなかった。 梨木果歩節全開である。非常に注意深く丁寧につくりあげられていて、吟味されたことばが…