酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キリン3

干し柿が送られてきた。 年末、田舎からの荷物。野菜だの餅だののこまごましたものの中に一袋。 母さんが、庭の柿で毎年拵えるんだ。あれはすごくいい柿の木だし母さんは熟練干し柿職人だ。今年はいいのができて地元の農産物コンクールで優勝したなんていっ…

インスタント・シャングリラ

何をやっても世界全体アホらしくてダメという日はまああるもんだ。 街には梅の香が流れ桃の花がほのぼのと咲き、春めいた陽ざしに包まれた日曜を過ごす街の人々の風景は心楽しい。 友人にゴリ推しされて観始めた「アドベンチャータイム」にはすっぽりハマっ…

医者も薬も嫌いだ。が。

医者が嫌いである。 薬もよほど激烈な症状がない限り、また痛み止め的なもの以外は極力飲まない。風邪薬なんて実際たやすく飲むもんじゃない。飲むとしたら葛根湯だ。 大学時代、アイルランドで風邪をひいて現地の市販薬を飲んだことがある。 …ラリッた。こ…

ふつかよい

本当に弱くなった。大した量を飲んだわけでもなかろうに土曜朝から一日中ふつかよいの雲の中。 足元フラフラめまいクラクラ、全身半分麻痺していて身動きするのもおっくうで何か考えるのもおっくうで、希望も欲望も絶望もなく世の中すべてリアリティ失って薄…

蕎麦

深夜、漱石の「猫である」を読んでいると絶対に猛烈に蕎麦が食べたくなってくる。 迷亭君がツウぶってツユをほとんどつけず噛みもせず、ひどく苦しそうに涙をにじませながら大量の蕎麦をひといきに飲み込む、極めて食欲をそそらないあのシーンである。だがあ…

漫画とか

映画や演劇には詳しくない。 圧倒的に音楽と書物、五感のうち単品しか使用しないで鑑賞するものを愛好するタイプの人間である。 製作者サイド、既成の物語要素一方的に押し付けられるとだめなんである。情報が大きすぎるとだめ。時間的拘束にイライラしてし…

漫画とかについて書きたいと思った前書き

中高生だった頃オレは何しろ少女だったので少女漫画と少女小説を愛した。(幼女だったころはウルトラマンの上履き入れとガッチャマンの水着入れを愛用し、段ボール箱いっぱいの怪獣フィギュアを宝物としていたが。) 少年漫画一般は大層軽蔑していた。エログ…

恐怖の大王

久しぶりに澄んだ夜空にオライオン。 …ハルメンズとか聴きながら缶麦酒缶から直接ぐいぐい飲んでて思ったんだけどさ。 あのころ、80年代。爛熟と退廃の文化。 今の厨二病的な一種ヒステリックなコドモ文化と比較すると、アレはオトナのディレッタンティズ…

日曜の図書館

晴れた日曜の昼下がり、陽だまりの図書館は至福空間だ。 日曜の図書館ビトたちが静かにそれぞれの営みを営んでいるあの安らかな異次元特殊空間にすっぽり包まれる。朝方の悪夢をひきずって世にも不幸な気持ちだったのにいきなり輝くような多幸感に包まれてし…

週末

今度の日曜日、母さんの誕生日を祝うから来いとメールがあったが行かなかった。 *** *** *** この夢見は風邪をひいて体調が悪かったせいだろう。 ナウシカに出てくる腐海のムシみたいなありとあらゆる奇形の巨大なハエがじゃんじゃん出てきてひたすら追いか…

散文と詩歌

エンデ「はてしない物語」再読、後半部にかかっている。 …で、同じくエンデの「モモ」でも同様の設定があったんだが、非常に気にかかっているエピソードがある。モモは口がきけないのに歌は歌える。すべてを知る声としての存在、ファンタージェンのウユララ…

あんぱん考

最近ツイッターで「夜廻り猫」なる漫画が出回っていて、なんとなく楽しみにしている。 リアルタイムなんで季節にあったテーマで、先日は、冷え込む夜のおやつがでてきた。火鉢であんぱんを炙ってバターをひとかけ挟んで、牛乳珈琲といっしょにこたつではふは…

デッサン・裸婦

去年だけど。 美人の女優さんの出てくるドラマを見ていてあんまりきれいなので見ながらいたずら書きしたくなって、手元の紙切れに鉛筆でいたずら書きしてみた。 アラ、なんだか楽しい。(似てないけど。) そういえば、編み物学校に通ってた頃、デザイン画の…