酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

阿佐ヶ谷

よく晴れた日曜日、酷い宿酔いで、顔も洗わず髪もとかさずジーンズにその辺のくしゃくしゃのシャツひっかぶって、のそのそと外に這い出した。なんとなくどうにもならんので。 ばかづら下げて歩いてたら、そういうときに限ってばったり高校の後輩に出くわした…

夏至、文学

妖しい半月が西の空沈んでくよ、夏至の夜。 …でね、麦酒を浴びてヤナちゃん聴きながら思ったんだけどさ。 オレ文学部だったんだけどさ。 学問っていうのはさ。 何なんだろなって。(主として賢治のなめとこ山とホモイと漱石のことをぐるぐる考えてたんだけど…

カレー

土曜日、カレーの集いのお誘いを受けたので、なんだか一生懸命行ってきた。 カレーは素晴らしいからだ。というかまあ大学のゼミの先生を囲んでゼミOB会のような集いだったので先生やゼミの同期や後輩諸氏にお会いできるというのはどきどきするしわくわくする…

「森へ行きましょう」補遺(おまけ蛇足)

留津が小説家となることの意味についてもう少しあれこれ考えてみたんでおまけ蛇足ね。 …前回「森へ行きましょう」レビュで私は本作品における「書くこと」の持つ意味の可能性についてこう書いた。 *** *** 人生は、生きた世界は、そのまるごとが所詮はRPGの…

「森へ行きましょう」川上弘美

最近、長編を出すごとに常にさまざまな新しい冒険、実験をしているように思える、安定したスタイルに安住しない、生きた作家である、ってことなんだろな。 当たりはずれ好き嫌いあるだろう、私は個人的には初期のものが一番好きだし、「大きな鳥にさらわれな…

「なめとこ山の熊」読書会行ってきましたメモ

こないだの五月の週末。 迷っていたんだけど、結局頑張って出かけてまいりました。遥かなる練馬区「なめとこ山の熊」読書会。 久しぶりに快い緊張感のある議論、思いがけないその深まりと広がりの場所。やはり賢治は面白い。たくさんの視点を提供されていく…

日曜日

きれいに晴れたいい日曜日だったので、夜、久しぶりに「日曜夜」と名付けたプレイリストをかける。 ヤレほんとに久しぶりだ。ちょっとほっとした。ワシは繰り返される日常の安心感が好きなので、毎日、毎週、日々が平和に繰り返されることの儀式の感覚が好き…

「4ミリ同盟」高楼方子

こないだの日曜日、五月の昼下がり、陽だまりの図書館で。 このときの私の心にしみ込んでこれを救ってくれたのは川上弘美の「このあたりの人たち」ではなくてこちらの方だった。高楼方子さん、期待を裏切らない。 川上弘美さんの相変わらずの不思議な味わい…