酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

雑記

冬枯れ

寒波である。毎年思うのだが、雪国の人はよくこの季節を生きのびられるものだ。体温が下がると人間死ぬのに。 今朝、震えて目覚めた。暑いのもダメだが寒いのはもう絶対ダメである。ワシは心身共に素直なタチなので、つまり変温動物に近い生物なので割と素直…

霞ヶ関

(ちょっと前の話ね。秋の終わり。メモしかけたままほっぽってた。せっかくだからアップしておこう。備忘録。) 行ったことなんてないね、と思ってたけど、メトロから上ってきたら、眼前に日比谷公園。アラここか。 あの辺は 意外と好きである。主として大学…

ロスト・クリスマス(メモ)

もうクリスマスは私にはやってこないんだな。 どんなにツリーを飾ってみても、クリスマススタンダードやバッハのオラトリオなんか聴いてみても、しがみつくようにして古い映画なんかや観てみても。クリスマス・キャロルや素晴らしき哉人生やくるみ割り人形や…

忘年会

プチ忘年会である。 まあ単に地元で旧い友人4人と飲んだだけなんだけど。久しぶりだったからね、とりあえずそう銘打って。 いや~、みんなの都合まとめて時間や店決めたリのあれこれやたらと面倒だし、寒いなとか頭痛いな調子悪いなとか、夜出かける前ってぐ…

本当に欲しいもの

「ほんたうにあなたのほしいものは一体何ですか」 「銀河鉄道の夜」でジョバンニが鳥捕りに聞きそびれた問いである。 幾度も幾度も、いつでも、この問いは私を問うた。 …キヨシロやアッコちゃんみたいにね、「欲しいものはたくさんある♬」が実はホントだった…

死ぬということが。(世界の始まり・ナルニア国物語)

早朝、半ば目覚め、半ば眠りの中に置かれているとき。まだ目を開くことはなく、意識は目覚めつつある、そのときのことだ。 さまざまな思考が際限なく湧き出でて意識野を駆け巡る、論理が構築されたかと思うと破壊され、それはまたよりうつくしいかたちに再構…

絶望と至福が。(いろいろ改訂版)

絶望と至福がこんな風に交互に極端にやってくるのではまいってしまう。家の中でイマココに取り込まれ組み込まれ、戻る場所も行き場所もなく逃げることすらできずこの先に希望はない、と絶望していたはずなのに、外に出てひとりになったとたん、懐かしい街の…

孤独というもの

結局ひとりなんだなあ自分。 孤独というのは勝ち得るものだ、と春樹の小説にあった。 さまざまな意味でこれは実にその通りだと思うんだけど。 勝ち得たものでない孤独というレヴェルのものもやはりあって、それはもう襲いかかってくるものとしてあるものだか…

安房直子、金子みすゞ

金子みすゞの詩を読んでいて、その寂しい優しさになだめられた。この感じは、安房直子さんの効き目に少し似たところがある。 なんだろう。 ひやりとするような怖さも似ている。優しさは寂しさと同一であり、あきらめと受容と同一である。 だがこれは救済なの…

猫と中央線

犬は人に付き、猫は場所に付くという。とすれば、私は完全に猫派である。 大体犬は苦手でなんである。子供の頃野犬集団に追いかけられたトラウマのせいかもしれぬ。だが、家族親族、私以外は皆犬が好きらしい。犬派であるらしい。子供にはほぼ無関心な父でさ…

栗名月

本当に栗みたいなかたちの名月だ。 土曜日までひとり。 なんて幸せなんだろう。永遠に今夜であればいい。もうほかになんにもいらない。

薔薇

帰宅したら、薔薇の花束が届いていた。 誰だろう。誕生日に花束を贈られたのなんて、何年ぶりだろうか。 誰だろう。薔薇ならば、深紅で、開きかけの蕾が一番好きだと口にしたことがあるのは学生時代の話だ。誰がそのことをおぼえていたんだろう。 誰でもいい…

川越

誕生日メッセージくださった皆さま、ほんにありがとうございます。 生まれて育ってさまざまあって、こんなに生きながらえてきたことを不思議に思います。実にありがたいことです。人生投げずにしっかり強く生きなくてはいけないなあと思います。一応真面目に…

26日

大晦日や誕生日前日、カウントダウンな時間帯になってくるといつも何だか落ち着かない。なにかやり残したことはないか、やっておくべきことはないか。絶対にあるような気がする、やっておきたかったことが。思い出せないことが。 …今年は金曜日。当日は姉が…

コロッケ

台風、嵐のように過ぎ去っていきましたね。いや実際嵐なんですが。 台風一過の青空が私は本当に大好きだ。何もかもぶっ飛ばされた後の非日常的にまばゆい、何もかも永遠に新しく神々しい光。神の国に近い世界からくるものの、光という形態、という、そのよう…

流れ星

流れ星見た。 久しぶりの晴れ間だ、とベランダに出てみたら、いきなりふわっと流れたのだ。流れ星を見るといつも一瞬なんだかよくわからなくなって、どきどきする。美しい虹に出会ったときもそうだけど。とても貴重でとても特別なときに出会ったのではないか…

携帯音楽プレーヤー

音楽は好きだけど、電車に乗ってるときやお散歩してるときは街の中のさまざまの微細な物音に包まれているのが好きだった。風の音車の音人の話し声鳥の声その遠近による音響の立体。そして心の中にはナチュラルな脳内再生ミュージック、脳内くちずさみソング…

ヤナちゃん55歳ライヴ

ちょっと前の話ですが、行ってまいりました。吉祥寺曼陀羅Ⅱ。 嬉し恥ずかし告白タイム、胸の内に抱き続けた熱い思い、積年の恋心。この日を心待ちにしていたのだ、愛しのカレのお誕生日ワンマンライヴ。 ヤナちゃん55歳誕生日を記念して、昼の部、夜の部に分…

ミサイル

なんかだめだめだな。 朝起き上がる前に結構真面目に世界平和について考えてみたんだが、どんなに一生懸命考えてもやっぱりわからない。 わしゃもう自分のこともままならないからのう。 ミサイル飛んできた騒ぎで専門家みたいな人が大勢いろんなことたらふく…

木曜日。ツイート記録Modified(ピンクの象が踊る夜 。)

昨夜観た「この世界の片隅に」印象残ってるうちに少しでも感想残しておきたいんだが、うまく言葉にならない、言いたい、言いたいのだが書く気力足りないもどかしい。 *** *** やっぱり原作も読み返さなくちゃとか思ったりしはじめるとさらに動きがとれ…

オマージュ或いはプレテクスト

最近、弾き語りする女の子の歌がとても気になっている。 世代の違う、別の風景に育った若い人たちとは世界が感覚が違うから基本的に心が共鳴しないのだ、と思い込んでいたから、自分にとってこの発見はなかなか革命的なんである。 優劣ではない。感性の繊細…

偽善

太陽直射直火焼き熱風ごうごうコンベック・オーブンな夏である。笑っちゃうほど世界が眩しい。 子供らは夏休み。 バイクでごうごう熱風に吹かれて走りながら、最近読んだガイジンの本のことを考えていた。 ガイジンはオレにはわからない。(日本人もそりゃわ…

にんげんのこわれるとき

大学時代、すぽんと賢治にハマって、卒論も修論もテーマは賢治だった。 (漱石と賢治、春樹が好きとかもう何だかギョーカイ内では安っぽいミーハーちゃん扱いである。ゼミではみんな結構いかにも自分文学好きだぞな玄人っぽいシブイ作家を取り上げてた。永井…

パンあれこれ

しばらくパンというものを食べていない。 ふわふわやわらかな白いパンなんか、高校時代以来食べていないのではないだろうか。(自分、精白精製した白米白パン白砂糖の類は食べ物として悪だという信念をもっている。あれは特別なもの、祭りの食べ物、日常食に…

「ナラトロジー入門」 橋本 陽介

プロップからジュネットまで、という副題につられて読んでみた。 入門書としてきれいに鳥瞰されているのでよかった。大体、専門的な各論を読むよりも寧ろ、すっきりと大まかな概念を理解するにはこういうのがいい。 大学時代、ジュネットとかバルトとかヒジ…

朝がなあ。だめなんだ、最近。昨夜は嵐。今年初の本格台風、記録的な大雨、そして警報が列島を駆け抜けて行った翌朝である。東京では一晩吹き荒れた。早朝目覚めたら東のそら黎明の光。ベランダで、神々しいようにまばゆい光景に包まれた。雲間にぎらぎら輝…

三鷹にて、トポロジー。

トポロジーという言葉が脳内にこだますることがある。(ロッテのチョコ菓子の研究ではない。)(もちろんトッポ・ジージョとも無関係である。) もともとの数学的な意味というよりも、心理学寄りに発展した方面のとこである。 *** *** *** 三鷹駅、…

食べもの好き嫌いあれこれ

のれそれが食べたいな。 …と、鰈を食いながら思ったのだ。春にしか出回らないあのすきとおったアナゴの稚魚。 ヒラメだのカレイだのアンコウだのウナギだの、平べったくて変な顔をしてひらひら泳いでる生物を食うのが好きなんだな自分。(もちろんそれはハモ…

BLからZLへ

少女漫画とBLについてはなんだかんだ言いたいことがあってちまちまメモしたりしてたんだけど。 …昨日か一昨日か、ツイッタ界隈で「美術館のちょい悪オヤジ」の話題が盛り上がっていた。モテたいオヤジはうんちく身に付けて美術館女子を狙え、っていうやつな…

「小さな巨人」その後

実は観つづけております。「小さな巨人」。 ここであんなにこきおろしておいて、と思われる向きもあろうかと思いますが。…いやあ、だってさ、楽しみ方がわかってきたりしましてな、キャラクターに愛着もつようになってしまったりするともうおしまいです。 で…