酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

日曜日、光の春

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近所のだだっぴろい畑のはたに、いつも見事に花を咲かせる桃の大木がある。その下には菜の花畑。

 

今年ももう咲き始めていた。

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梅はそこいらじゅうで馥郁と香っている。(しだれたやつと源平のやつが好きだ。この写真のもかわいい源平であった。)(枝垂れた源平が一番ゴージャス。桜も枝垂れ源平桜。あれこそ桃源郷桜源卿、夢の中にいるような風景だ。)

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淡い青の空色に桃色に黄色のパステル。

おぼろなこの風景のこのイメージは、夢のような「里の春」。むせ返るような甘い懐かしい菜の花の香り。風は冷たいが二月は光の春だ。

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(関係ないけど高校のころ、「里の栗」っていうアイスが好きであった。確かうまれて初めて彼におめもじしたのは、豊友館(高校の学食の建物)。栗のジャムがはいった栗アイス。ガリガリ君は夏の定番、リッチな気分のときはジャイアントコーンを選択したものだ。)

 

季節は繰り返し、命は再生する。未来にも現在にも希望が見えなくても自分が修羅の底を歩いているような気持ちでいても、ただひたすら生きていれば世界は美しい喜びを与えてくれることもあるしいいこともあるかもしれない、と、さまざまに考えを散らしながらのそのそ歩くまだ早い春、日曜の午後。(さまざまに閃くのは立原道造の詩集「日曜日」の幾編かの詩のことばのモチーフだ。)