酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

追悼

半熟卵の白身の絶妙のとろんぷりんとしたとこは旨いよなあと考えるたびに中島らもの提唱した「全まず連」を思い出す。
 
全国不味いもの愛好連合、だっけな。
 
そこに、大慌てで旨味の濃い黄身を飲み込んでしまってから、ゆっくりと白身のぷりぷりした無味を楽しむ、という嗜好が紹介されていたんだが。
 
彼が酔っぱらって自宅二階の階段から転げ落ちて亡くなった、その亡くなり方のあまりのふさわしい傷ましさに私はひどくショックを受けた記憶がある。
 
 誰か自分の心の中に影響して痕跡を残した、同じ時代を生きた憧れでもあった方々がなくなる度に胸は切なく諸行無常を思い、そうして己自身の中での己の人生のその時を心も風景も丸ごとその時空を思い出す。
 
追悼はチャンネルを開く。
 
今夜はユキヒロさんのビートニクスを聴こう。
 
寂しいうさぎ。ひよこたちいくら慰めてもだめなんかね。