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酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

安房直子「ねずみのつくったあさごはん」

ねずみのつくったあさごはん (1981年)

ねずみのつくったあさごはん (1981年)

やっぱり、安房直子さんは素晴らしい。

ほんの数語で、
すうっと荒んだ心が鎮まり、
魂が浄化されるような、
じいんと胸が熱くなるような、

幸福感。



…これは、うんと古い、
うんと小さい人向けの
絵本だったので、もれていた、
貴重な未読作品。


ねずみに、虫歯の治療をしてあげた若い歯医者さんが、お礼に、靴下の穴をかがってもらう。翌朝、その靴下を履いた途端、突然、明るい幸福感に満たされ、五月の森へ導かれるように飛び出してゆく、そこで、で、ねずみたちに朝ごはんをごちそうになる、というお話。

五月の朝の、まぶしい新緑と金色の森で、ねずみたちが歌いながら拵える、ものすごくおいしそうな朝ごはんです。

「ふっくりたきたてのごはんに、
やまうどのみそしる。

あつやきのたまごに、なのはなの、おひたし。
つくしのごまあえに、たけのこの につけ。

そして、さいごに、さくらんぼが、三つ。」