目覚めたら久しぶりに澄んだ空の朝だった。金色の朝もやの中金木犀の香りで夢の続きのようだと思った。世界でただ一人静かな早朝のベランダで、何もかも黄金色で、世界のはじまりのようで終わりのようで。かなしくあかるいとこ、と、愛妹トシの行ってしまっ…
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