2019-03-19 ミッツ・カール君 雑記 ミッツ・カール君のアクション、実は結構好きである。(こっちょり) 「100分de名著」録画消費、オルテガ「大衆の叛乱」にかかる。第一回。こりはピシッとツボにはまった。おもしろい。 オルテガの定義する「大衆」。これは階級としての大衆ではなく生き方としての大衆であり、個性をもたない多数派の正義を振りかざす衆愚としての大衆でありすべての人間に潜む慢心と思想的怠慢としての意味をもった個性を捨てたレミング、卑しい愚かしさとしての大衆意識である。 ポピュリズムとか衆愚とかと直結してると思うんだけど、ナチの台頭の時代に書かれたこのオルテガの知と(彼は「専門家」この専門バカ、学者馬鹿を大衆の代表としてすら描いてみせているという。これは第二回以降をみてからあれこれ考えてみたい)、イマココ、まさに今の日本や世界の情勢を直結させてみせる。その問題意識を提起している制作側の意図と祈りを痛いように感じるのだ。 おもしろいことって哀れでみじめでダメダメな胃痛の自分をひととき救ってくれる。もう少し生きていられたら幸福だ。だれかの幸福の物語を感じられればそれでいいんだ、自分はきっと。(これは本心であり本当の嘘ではないけど少し嘘だ。きっと。) アルコホルが回ったら眠ろう。マンション中庭ソメイヨシノ進捗状況。