酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

忘年会

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プチ忘年会である。

まあ単に地元で旧い友人4人と飲んだだけなんだけど。久しぶりだったからね、とりあえずそう銘打って。

いや~、みんなの都合まとめて時間や店決めたリのあれこれやたらと面倒だし、寒いなとか頭痛いな調子悪いなとか、夜出かける前ってぐずぐず考えてしまうんだけど、行ってしまうとやはり実にいいもんだ。

地元の居心地のいい小さな店で、学生時代からの友人たちと好き放題にしゃべりながらでれでれ気ままに酒を飲むなんていうことは。

いかにも古き良き中央線沿線文化、アットホームでユルくてだらだらした気ままな店。オールドファッションなジャズとロック。山と積まれたCDに漫画本、ペタペタと映画のポスター。実に高校時代の友達の部屋感覚である。

殆ど常連客だけでもってるとこだから、メニューは有名無実、事実上「これありますか~、これできますかねい。」な感じの注文でね。

「飲み物はねえ、ここにあるものからということで、」
「この自家製ジンジャーエールってありますか。」
「ええと、できるかなア…。あ、実はそれ自家製じゃないんですよ、それでよければ。」

嘘かよ。

「…んでばまあ乾杯。」
「いろいろお疲れ。」

でれでれと飲み始める。

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ほんともう何年も会ってないはずの友人なのに、するんとあのころの気楽さに戻ってしまう。いや、あの時よりもずっと目の前のこだわりのない感じ、なんというんだろう、淡い年月の寂しさを湛えながら。それぞれの道を行ったそれぞれの現実を認め合いながら。

…なんだか久しぶりにたらふく笑った。

ひととき何もかもを笑い飛ばすことのできるシェルターにはいりこんだ気がしたよ。こののっそりした懐かしい居心地の良さ。やっぱりここに住んでいてよかったな、離れられないな、中央線遺伝子が組み込まれてもう一生この懐かしさからは逃れられないのだ。

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(ほっそりと華奢な少年だったトモダチたちがさ、なんだかもう腹の出てくるお年頃になったとか、なんだかきっとこれって冗談だよねえ。)(弟よ、そこはかとなくアタシの腹部を眺めながらそういうこと言うのはおやめなさい。)

…懐かしの灯油ストーブ点火の瞬間にも立ち会った。これはほんとうにあったかい。見ただけであったかいし実際とってもあったかい。

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「これ近づくとナイロンとか溶けますから~。」
いやまあそりゃそうでしょう。

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お通しが袋入りスナック菓子とかポップコーンとかで…
「これよしお、手を出すんじゃありませんよ。」
「こいつ手癖がわるいな、よしお。」

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「食べるものありますかねえ。」
「ええと、カレーとか、タコライスとか…」

カレーは人参たっぷりだ。

三々五々、常連さんたちが来店し始める。
(彼等例外なくタバコもくもく。これには閉口。これさえなければひたすら素晴らしいんだけどなあ。)

ふらっと訪れて、でれでれと飲んだりしゃべったりする。遊びに来た友達たちな感じで、何にしろやたらユルくて親密な空気。

麦酒追加頼んだら、話し込んでる店主の代わりに常連さんが持ってきてくれたりね。

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店主はウヰスキーに詳しいらしい。たくさん揃っていて、相談に応じて選んでくれる。「インペリアルだって?なんか偉そうじゃないか。」

私はウヰスキーは今ひとつおいしさがわかってないんだけど、入門できたら楽しそうだな。

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店の隅々まで、インテリア一つとっても何かとあれこれ楽しいのだ。ごっちゃりとCDやら本やら重なってて、おそうじするの大変そうだけどな!

何だか帰りたくなくて、随分遅くなってしまった。
テンション上げ過ぎて後からどっと疲れてしまったわい。