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酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

地元デート

ちょっと久しぶりの友人としっとりおデート。

わざわざ横浜の方から来てくれるっていうから地元のいいとこ見せなくちゃ、とひそかに張り切る。

この季節、西国分寺駅周辺で見られるとこといえば、まあにしこくんの脚線美と新緑麗しい武蔵国分寺公園くらいである。そして、書物好きの友人なのだ、これはもう是非都立多摩図書館に連れて行ってあげたい。

ということで、あいにくの荒れ模様、不穏なお天気だったけど、メーデーデート。

図書館は思ってた以上に喜んでくれて嬉しかった。「宝の山やあ~っ!」とあちこちにひっかかってなかなか書棚から離れず。ちいとくたびれて膝痛くなってきた自分、いささか心は痛んだがそこはかとなく幾度かせかして書棚からひきはがし、近くの珈琲屋に連れ出す。

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居心地のいいカフェは地元の誇り。

クルミドコーヒーはどこもかしこも胡桃でいっぱい。温もりが嬉しい、実にいわゆる隠れ場な雰囲気のカフェである。そして「おひとつどうぞ」とテーブルに置かれた信州山胡桃。殻割りながら味わって食べる国産胡桃はこっくり味が濃くてやっぱりおいしい。(胡桃をつまみながらの珈琲ってなんだかちょっとオトナな気がする。深夜書斎でひとりウヰスキーなめながら胡桃を割るお父さんを覗き見て大人の一人の時間の深み、ひとときの永遠、その夜の時間の豊かさや秘密に匂いを感じ取る子供っていう物語のワンシーンを思い出す。あれは誰のどんな作品だったかなあ…。)

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友人注文のてんこ盛りサンド。来た瞬間「ワー可愛い!」と叫んでしまう可愛さであった。イヤこの写真では伝わらないようなインパクトの可愛さでしたな。

(ちっちゃい。でも可愛い。可愛い。でもちょっとちっちゃい。…そんな忸怩たる思いを抱かせる一品。)

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ふわふわチーズムースはちょっとクレメダンジュ風。胡桃のカケラと蜂蜜檸檬をかけていただくスタイル。

 

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外は嵐、中は暖かなシェルター安全地帯。

ふにゃふにゃでもそもその私には、読書家で創作家で物知りな彼女はつい甘えてしまううんと頼もしい友人なんである。

人のことばかりで自分のことは自分の中に圧し潰して、人にぶちまけられない長女気質のひとである。とても敏くて賢いひとなので、奥歯にもののはさまったようなものいいをするワシの気持ちのひそやかな部分を一生懸命汲み取って励ましてくれようとする。

そういうのって、ときにえらく沁みてしまうもんなんである。

 

だから、彼女の抱えてる重たさを垣間見たときは、少しでもそれを軽くしてあげられるようなことが私にもできればいいんだけど、って思うんだな。それはかなりな衝動として。いやほんとのところ。

人間、優しくされると優しくなれるもんだと思うんだな、実際。
優しさとは一体何ぞという問題はさておいて。

 

ガラス窓に吹きすさぶ嵐の新緑はちいと暴力的なエネルギーに満ちた季節の風景。「なんかおもての嵐、わくわくするね。」と言ってみたら激しく同意された。

シェルターな時間はいいもんだ。