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酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

話し言葉と書き言葉 言文一致と情報革命

雑記

60代以上の年配のご婦人は各々独自の仮名遣いにこだわっておられるケースが多い気がする。指摘してもスルーされるということは、なにかこだわりのようなものがあるのだろうか。一応、を「いちよう」と表記し「つ」のローマ字を「tu」と綴る。こないだは「スパームウン」という単語表記をしておられた。

最初に脳内に刷り込まれた語感と表記の結びつきのイメージ、言語感覚というのは容易に翻すことはできぬものだ。

そもそも書き言葉と話し言葉というのは本質として異なった言語基準にある。日本語では、明治の言文一致運動を以て初めて、アカデミックな文語体であった書き言葉が口語体の日常言語への可能性に開かれたのだ。

一部の知識階級のものであった書き言葉が、大衆の言葉に開かれたということは、革命だった。


文語体の品格を重んずる知識階級からは根強い反発もあったという。大衆に開かれるという意味はすなわち玉石混交の混乱を招くという意味である。

いままできれいにならされた地平に並べられた粒ぞろいの言葉、文語体でチューニングされ構成されていた「知」の世界の調和或いは馴れ合いと停滞は、異質な大衆の言語、口語によって破壊され、不協和音を響かせはじめる。

「シロート」さんとして同じステージに立つことすらできなかった種類の人々の異なった思考回路が安定した停滞の中にまどろんでいたアカデミズムとしての知の世界構造(それは往々にして権力と結びついて発展してきた。)に殴り込みをかけたのだ。それはもちろん「書き言葉」全体の品格と質の低下を招いたであろうし、同時に、次の時代を拓く「知」のより深化したレヴェルでの新たなるパラダイムを構築する起爆剤ともなった。破壊と混乱、再構成、死と再生のミッションのとき。

…この「言語」における革命、混乱の社会的な構図は、優れて現代的なひとつの社会のイメージを想起させる。

言語、をそのまま情報、に置き換えてみよう。

マスメディアだけに許されていた特権であった情報管理、情報操作の「権力」が、インターネットによって一般に開かれた、この現代社会の情報革命と混乱の構図である。びっくりするほどぴたりとあてはまるではないか。

と構造を重ねて考えてみると、とっても面白いのだ、言文一致運動の顛末。


そしてそれが行きついた先である現代の、例えばボーダーレス文学(ボブ・ディランノーベル文学賞だもんな!)という状況。

 ***  ***  *** 

とにかく情報革命以来、世の中混乱している。
世界じゅうで、さまざまな価値感がぐちゃぐちゃに乱れた価値基準崩壊の乱世になってる感がある。

つまり、逆に言うと、現代がそのそもそもを問い直すべき革命の「そのとき」なんだってことになる。

あらゆる「権威」「常識」が覆され、新たな指針が模索されつつある、いわば乱世。世界中で天変地異やキナくさい戦争、テロ、紛争の気配。(自然災害と社会の変動って確かに連動しているものだ。暮らしの基盤に不安が訪れ人心は荒れる。人心が荒れれば国は荒れる。)停滞の時代に押し込められていた矛盾が吹きあがる。良識も悪弊も渦巻いて何もかもぶっ飛ばされる、ただ力が吹き荒れる、ナンデモアリ。トランプあり、ドゥテルテあり、ネタかと思ってたらホントに大統領になっちゃう暴言王。ヒットラーの時代は近い。内実を持たないキレイゴトなんかぶっとばせ!各々が己に都合のいい正義を振り回すのだ。

それは、もちろん、本当にうつくしい正義の顔だってもっている。権威の中に安住できていた「オトナの事情」的なるモノ、内部の閉鎖空間で通じていた世の非常識なる常識、腐りきった非人道的行為も、世界中のあらゆる外部の目に、瞬時にもれなくさらされてゆく。

(それは単純にテクノロジーによって実現した革命なのだ。)(つまり、自然の成り行き。)(必然。)

大学も病院もお大臣も大企業もエラいさんも。

「自称」を付け合って知力の限りを尽くし罵りあってるコメンテーター評論家の世界ばかりが、有象無象社会の隅々までぐう~んと広がった。みんなが平たい場所で通じない言語を飛ばしあう。

あらゆる秘密と制度に守られていた権威はそのヨロイをはぎとられさまざまの多様な価値観のもとにさらされる。

本質を失い形骸化した権威なるものの失墜の危機、すべてが白日の下に。

その功罪。開かれることは澱みや汚穢を防ぐ為にとても正しいことであっても、ときに正しくなくなることもある。悪意に対しても何もかもが開かれてしまうから。例えばネット炎上の功罪だ。

誹謗中傷の野放し、悪意と疑心暗鬼の跳梁跋扈、保身、陰謀、日和見ポピュリズム、衆愚。プロフェッショナルなるものやオーソリティの軽視。積み上げられた歴史への、或いはおおいなるものへの畏怖の欠如、バイアスのかかった頑迷さによる信念同士の秩序のない意固地のぶつかり合い。

そしてその必然は、反動、或いは逆説としての保守からの締め付け、問答無用の力の権威の出現、奪われる自由と権利、流れつく先はきっと…戦争だ。


…なあんてね。世の中よくわかんないからあれこれ怖い方へ考えてしまうんだよな。
今夜もいい加減酔っぱらいすぎだ。(ウコンシジミサプリって買ってみて飲んでるんだけど。)(麦酒で飲みくだす阿呆である。)も少しちゃんと整理して考えないといけないけど酩酊君のときの勢いも必要なのだ。全然まとまってないのでぼちぼち整理する予定です。(気が向いたらね。)

おやすみなさい寒い寒い。