酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

嫌いはきらい

嫌いってのはどうしようもない。
(好きっていうのもどうしようもないけど。)

自分の存在にとって不都合な敵なんである。

ほんと嫌いってツラい。半径5m内に嫌いな人がいるというだけで己の存在が脅かされる恐怖にさらされる。自分が悪い人になってしまうのが穢れてしまうのが一番ツラいんだな、人間ってのは基本的に。家の中で四六時中びくびくとハリネズミのように武装していなくてはならないと精神が壊れる。

いい悪いじゃないんだな、既に。
最初はいい悪いなんだけど。一度臨界点を超えると一気に状況は変化し新たなるステージに移行することになる。決して元のステージには戻れない。一度発症してしまった花粉症のようなものだ。何もかもに生理的嫌悪感。見ただけで吐き気がする。…相手にいわせればただちょっと甘えてみただけのレヴェルだったんだろうけどな。必死で伝え続けた通信でも、受け取ろうとしない心には絶対に届かない。レセプターがないのだから。

他人の痛みにはとことん鈍感でいた方が世の中は確かに生きやすい。だけど気が付いたときは失うべきでなかったものも失っていることがある。受け取るべき時に受け取っておかなければならない通信というのはある。敵認定されてしまった後では大抵もう取り返しがつかない。双方に大変不幸な損害である。

土日でもう限界だ、やっと月曜日、ってとこで明日も休むと聞いた途端プツっと音がしてなんか壊れた。やっと明日ひとときほっとできると思ったのに。どうしようもない、苦しくて本気で涙にじんできそうでどうかしてる落ち着かなくては。どうしてこんなに避けているのにわざわざドアとたたいて話しかけてくるんだ。いちいちいちいち。いちいち悪魔のように答えなくてはいけないのでその度自分は壊れていく。

ささくれているとニュースを見てもまともに食らってしまう。
テロ。耳をふさぎ目をふさぐ。いつだってそうしてきた。考えるとかなしみと恐怖からくる愚かで黒い暗い悪い感情で自分が壊れてしまいそうだ。

オレの頭はやっぱり今ちょっと狂ってるんだろう。ただ涙ぐんでいる。

飲んで寝る。なんとかやり過ごす。

ロキソニンと酒と本と音楽。

すきなひとのことを考えよう。幸福だった風景のことを考えよう。その源泉にふれるために、脳内ダイブ。

探り当てられますように、そんな夢をみられますように。おやすみなさい世界。