酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

チョコレート食べた。

いろいろとめり込んで困っている。このままだと床を通り抜けて地層を突き抜けて地下深く沈み込み闇のマグマ大使になってしまう。

なんとか己を鼓舞し幸せにならなければならないと思い、どうしたらいいか手立てを考えた。周囲の状況や己を変えることはできない。(変えられないから困っているのだ。)体力も精神力も希望も夢も既に枯渇し魂は殆ど壊死しているために精神的な側面からアプローチしてもダメである。

 

ということで薬物系へと流れてみた。薬物は好きである。

★とっときのドモーリのチョコレートを食べる。
これがこないだわざわざチョコ買いに行ったときの記事。)
★赤葡萄酒と合わせる。

★濃いショコラ・ショーたらふく摂取して補強する。

★お風呂上りに薔薇水を使い薔薇オイルでマッサージする。

 

チョコレート、薔薇、赤葡萄酒。これらはすべて脳内ホルモン作用物質を含有していることで定評のあるアイテムである。

フェニルエチルアミン。アルカロイドに属するモノアミンで、神経修飾物質や神経伝達物質(微量アミン)として機能するとされている。中枢神経を強く興奮させる作用を持つ。

アンフェタミンに似た働きを持ち、脳内にエンドルフィン、ドーパミンを分泌させ、高揚感、陶酔感、快感を呼び起こす。恋愛初期に多量に分泌されるため、「恋愛ホルモン」などとも呼ばれている。失恋して幸福恋愛高揚ホルモン欠如でウツにでもなったらチョコと薔薇と赤ワインですぜ旦那。

…まあね、もともと間脳の脳下垂体から自然分泌されて作用するものであり、外部からの摂取ではモノアミン消化酵素によって速やかに代謝されるため脳に高濃度に蓄積されることはないという。(Wikipediaより)

が。要するに代謝がおっつかないくらい大量摂取すれば脳に達する分も出てくるのではないか。体質的に件の消化酵素が欠如している可能性だってないわけじゃない。

そもそもカカオにはカフェイン、テオブロミン等精神神経等に強く働きかける総合作用がある、んじゃないかな。シアワセの食べ物、何しろテオブロマ・カカオ(希臘語で「神の食物」)だ。

大体にんげん血糖値があがるだけで結構幸福になれることもあるものだ。この際血糖値もあげてやろう。ショコラ・ショーにはたっぷりのスパイスとリキュールとラズベリ、無花果麦酒シロップ。

…で、件のドモーリチョコ。
結論から言うと、期待通りであった。

素晴らしい。
大人のショコラ。

濃い赤の葡萄酒、ブランデーやウィスキ、香り高い濃い珈琲なんかにもきっととってもイイ。大人の夜のお菓子(うなぎパイではない。)

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両方カカオ100%(無添加無糖)。左のIL100はブレンドカカオ、右がものすごく希少と言われているクリオーロ種のカカオ100%。

まずブレンドの方から。
ひとくちかじって、…あれ?

普通なんか板チョコかじると「カリッ」って感じの硬質な歯触りか、あったまって柔らかくふにゃってなっちゃっててすぐにとろりな感じだな、のどっちかなんだけど。そいでどっちも快いんだけど。

もにっ。或いはむにっ。そしてしいて言えばちいとばかり、ぼそっ、或いは…クチャクチャ。そして

「…無味?」

一瞬の失望のあと、しかしやってくる独特の口どけのその濃厚なねっとり感、そして同時にいきなりふわあっとほどけて花開くような素晴らしい風味。フルーティフローラル、といってもいいほどの華やかな香り。そして苦み、酸味、甘み。かなり酸味の勝った感じだな。なめらかで濃厚な味わいにうっとりした後は香りの快い余韻を残してすうっと上品に溶けてゆくよな潔さ。…ううむむむむ、これは美味であるとしかいえないものではないか。飢えを満たすためのものでは絶対にない、官能を満たし心を満たす食べ物。神さまの食べ物。

クリオーロの方は、香りが寧ろ初めから立っていて、「薬臭い」という評もあるけど、なんというか、すうっと涼し気に縦に抜けるようなハーバルなもの。ブレンドの方が酸味が強くて花と果物だとするとこっちはハーブな印象。癖のあるナッツとか。ツウ好みかも。

でもどっちにしろこれは絶対時折恋しくなるよなクセになる美味しさ。そしてほんのひとかけですごい満足感。(ものすごく濃厚なのだ。)たくさん食べるものじゃない。特別のときに特別に大切にひとかけらおしいただいて味わいたい神さまのお菓子。

そして私は声を大にして言う。

チョコに甘みは不要である。

…ということで、あとは嵐のような幸福感がやってくるのを待つばかりなんだが。…来ねいなあ、ヲイ。