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酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

雑記

嫌悪と矜持

人が何かを嫌悪するのって、自分の枠取りを守るためなのかなというような気がする。それは自他を分かつため、アイデンティティを確立し守るため、といってもいいんだけど、なんだろう。嫌悪。同族嫌悪、同属嫌悪、近親憎悪。すべての嫌悪の構造はここに帰着…

おっかけ

柳原陽一郎のファンである。 もと「たま」のメンバー、イカ天出身の、一時一世を風靡した感のあるあのグループ。 知ったのも夢中になったのもブームが去ってから。私はいつでもなんでもワンテンポひとより遅いのだ。ぼんやりで血の巡りが悪いので仕方ない。…

チョコレート食べた。

いろいろとめり込んで困っている。このままだと床を通り抜けて地層を突き抜けて地下深く沈み込み闇のマグマ大使になってしまう。 なんとか己を鼓舞し幸せにならなければならないと思い、どうしたらいいか手立てを考えた。周囲の状況や己を変えることはできな…

違和感

流行り言葉やネットスラングっておもしろい。 絶対に何か激しく人心をとらえる根拠がある。流れる時代の中の一瞬のツボを卓越した鋭いセンスと知性でとらえた機知に富んだ言葉。カッコイイ。ときめく。(「ときめく」は語源的な意味で。いまをときめく、とき…

商品

なんだろうな。 人間を商品として扱うことを大変な罪として大学時代あの先生は話していた。 例えば女性を性的な欲望の対象となる商品として扱うとか。 …奴隷制度とか、暴力に根差すもの、もちろん論外である。だが今現在、この身近な身の回りの世の中で商品…

うた

そろそろ人生を総括せねばならぬと思い、またそれにともない断捨離なぞもせねばならぬなどと思ったりして棚の奥を探ったら昔の写真や手紙など出てくる。捨てられないでまとめてくるんで棚の奥に突っ込んでおいたものだ。 ついつい読んでしまう。 すべての手…

足先がとんがった細い形の靴がとても嫌いである。 先のとんがった、なんだ、ポインテッドトゥっていうのか、あと足先がとんがっているうえにかかとまで高くてとんがったピンヒールとか、あんなんで人間一人分の体重をささえようなんざ頭がどうかしている。非…

欲しいもの

オレが通っている風呂場にはサーヴィスのマッサージチェアがみっつほど備えてあるんだが、今までまったく我が意識野にはいってこなかった。はっきりいってバカにしていた。 私には愛用の中山式快癒器があるからだ。(ここで記事にもしたくらい愛していた。)…

五月妄想のメモ

どういうことだ。 幸福感で泣きそうだ。これはどういうことなんだろう。 泣きそうなのは哀しくて切ないからなのだが、それが同時にものすごい陶酔と至福なのだ。ここでいう哀しみとは原罪に似ているものだ。そこに限りなく近い。…俗にいう嬉し泣きとか全然理…

罵詈雑言エキスパート

日本語の罵り言葉というのはおもしろい。 主として江戸弁的なイメージのもの。寅さんのあの「結構毛だらけ猫灰だらけ…」地口・啖呵売・香具師の口上に乗せられていくような芸としての悪口雑言。立て板に水で流れてゆくような言葉の奔流、芸術的な悪口雑言ス…

きゅうりとにんじん

きゅうりとにんじんには忸怩たる思いがある。 このふたつには生の状態だとヴィタミンC破壊酵素があると中学生のとき家庭科で教わったからだ。家庭科でヴィタミンの重要性を叩きこまれたばかりの女子中学生は貴重なそのCが破壊されてしまうというニンジンキ…

麦派

貧乏人は麦を食え。 ということで米よりは麦を食う。麦派である。発音がいい、ムギ。子供の頃ムギチョコが好きだったからに違いない。脳に「ムギ=ムギチョコ=うまい菓子」という刷り込みがなされている。あと、麦こがし練ってむにゅむにゅ食べるおやつ。(…

春の宵

15の春に出会った時から、おそらく一生の友人である。 M子とは、高校時代、毎日顔を合わせ、学校中をかけまわっていた。周囲からはいつも一緒にいた、という印象を持たれていたようだ。(珍妙なチビペアだったんである。)夏休みも冬休みも部活はほとんど毎…

書くことは

書くことは生きることだ。 井辻朱美さんってSF的な独特の短歌や訳書で有名な人だけど、私は彼女のオリジナルの小説、なんというかまあいわゆるファンタジーとかの領域なんだけど、その独特の世界の見え方が好きだ。神話や民俗、ファンタジーの系譜の豊富な読…

おやつ大魔王

今は需要がないのでまったくやらなくなってしまったが実は菓子拵えるのが好きであった。菓子職人になりたいと半ば本気で思ったことがあるくらいである。 食うのが好きから始まるんだが、こおんな素晴らしいものが自分の手で拵えられるなんて、という感激がい…

中山式快癒器

中山式快癒器である。 東京駅周辺のご立派な高層ビルディングにご立派な広告がドーンと掲げられているのには驚いたが、このロングセラー商品、ばかにできないスグレモノである。 肩腰痛む人は試すべきであると私は考える。なにしろ「快癒」である。電気をつ…

チョコレートを買いに

珈琲だのココアだのが好きである。 ココアはキロ買いする。 今はヴァンホーテンの5kg袋を買って日々せっせと摂取している。 ほんとはフェルクリン(スイス)やチョコヴィック(スペイン)のカカオパウダーの方が好きなんだけど、いささか高価なので、とり…

故阿佐ヶ谷住宅

高校時代憧れだった、思い出のつまったあの阿佐ヶ谷住宅が壊されたことは知っていた。だから今実際どうなっているのか見るのは少し怖かった。 うわあ…。 やっぱり、分譲マンション。そうだろうなとは思ってたけど。 目の前にした途端、胸の奥に不意に広がる…

「ぬすびと」及び「ドタマ」

昨日私の頭の中では賢治の詩の一節がくりかえしくりかえし再生されていた。半ば音韻化され、半ば文字面の記憶として、半ば想起されたイメージとして。 こういうことはよくあることだ。気が付くと歌が繰り返し再生されていたり風景がこびりついていたり。その…

美辞麗句

美辞麗句って書いてて思い出した。 びじれいく。 この言葉は何度も口の中でつぶやいて発音を練習したんである。 何故か。 …耳から入ってくるよりまず書物で字面から覚えた言葉っていうのは結構多いものだ。特に書き言葉、四字熟語とか漢語とかではそっちの方…

恩師ご退任

ゼミでお世話になった先生が定年を迎えられた。この3月で退任される。…ということで歴代のゼミ生たちによって催されたのが3月吉日土曜正午「M先生のご退任を祝う会」。 ピカピカ立派な渋谷のホテルの地下ホールにて賑々しく行われた。 渋谷は苦手である。…

フードコート

フードコートって苦手である。好きになれないのだ。言ってしまうと嫌いなのだ。 郊外によくあるショッピングセンターなんかに必ずあるアレ。高速道路のパーキングエリアみたいにいろんな食べものやのチェーン店のブースがあって、そこでセルフサービスでトレ…

たんぽぽ色のリボン

岡崎京子やっぱりすごいな。あのまっつぐさにヤラれている。あんなに嫌いだったけどやっぱり泣けてくる。 …もちろんオレのバイブルは安房直子だ。魂が死にかけてるとき最後の手段のカンフル剤のようにオレの存在の根幹のところを、一番大切な場所を蘇らせて…

アルメニアン・ダンス

姉の友人がファゴット吹くというので誘われてアマチュア吹奏楽団演奏会に行ってきた。(ファゴットはかっこいい。賢治の詩にも愛妹追悼関連の一連の挽歌群の中に出てくる。電車の中で聞こえてくる、葬送行進曲のテーマだ。青森挽歌。従って私の中でファゴッ…

涙と笑い

さて。 毎度おなじみべろべろアル中の夜、ものすごく久しぶりに中島みゆき(古いやつね)を聴いてすっかり昭和な心持に浸っている。思えば中学生のとき生まれて初めて自分のお小遣いで買ったレコードは中島みゆきの「生きていてもいいですか」であった。「別…

インスタント・シャングリラ

何をやっても世界全体アホらしくてダメという日はまああるもんだ。 街には梅の香が流れ桃の花がほのぼのと咲き、春めいた陽ざしに包まれた日曜を過ごす街の人々の風景は心楽しい。 友人にゴリ推しされて観始めた「アドベンチャータイム」にはすっぽりハマっ…

医者も薬も嫌いだ。が。

医者が嫌いである。 薬もよほど激烈な症状がない限り、また痛み止め的なもの以外は極力飲まない。風邪薬なんて実際たやすく飲むもんじゃない。飲むとしたら葛根湯だ。 大学時代、アイルランドで風邪をひいて現地の市販薬を飲んだことがある。 …ラリッた。こ…

蕎麦

深夜、漱石の「猫である」を読んでいると絶対に猛烈に蕎麦が食べたくなってくる。 迷亭君がツウぶってツユをほとんどつけず噛みもせず、ひどく苦しそうに涙をにじませながら大量の蕎麦をひといきに飲み込む、極めて食欲をそそらないあのシーンである。だがあ…

漫画とか

映画や演劇には詳しくない。 圧倒的に音楽と書物、五感のうち単品しか使用しないで鑑賞するものを愛好するタイプの人間である。 製作者サイド、既成の物語要素一方的に押し付けられるとだめなんである。情報が大きすぎるとだめ。時間的拘束にイライラしてし…

漫画とかについて書きたいと思った前書き

中高生だった頃オレは何しろ少女だったので少女漫画と少女小説を愛した。(幼女だったころはウルトラマンの上履き入れとガッチャマンの水着入れを愛用し、段ボール箱いっぱいの怪獣フィギュアを宝物としていたが。) 少年漫画一般は大層軽蔑していた。エログ…

恐怖の大王

久しぶりに澄んだ夜空にオライオン。 …ハルメンズとか聴きながら缶麦酒缶から直接ぐいぐい飲んでて思ったんだけどさ。 あのころ、80年代。爛熟と退廃の文化。 今の厨二病的な一種ヒステリックなコドモ文化と比較すると、アレはオトナのディレッタンティズ…

日曜の図書館

晴れた日曜の昼下がり、陽だまりの図書館は至福空間だ。 日曜の図書館ビトたちが静かにそれぞれの営みを営んでいるあの安らかな異次元特殊空間にすっぽり包まれる。朝方の悪夢をひきずって世にも不幸な気持ちだったのにいきなり輝くような多幸感に包まれてし…

あんぱん考

最近ツイッターで「夜廻り猫」なる漫画が出回っていて、なんとなく楽しみにしている。 リアルタイムなんで季節にあったテーマで、先日は、冷え込む夜のおやつがでてきた。火鉢であんぱんを炙ってバターをひとかけ挟んで、牛乳珈琲といっしょにこたつではふは…

悪夢ということ。ナルニアとファンタージェン

悪夢、あの暗闇に囲繞された世界観について考える。 やるせない絶望と閉塞と虚無の闇に浮かび、辛うじて息をする先の無い苦い暗い日常生活、世界の解釈。そんなものはもともとなかったのだ、と、幸せの存在自体が蝕まれてゆく、その記憶さえ読み換えられ否定…

最古の記憶

記憶なんてのは8割が捏造である。 歴史学やなんかと同じだ。古いものほど確証性が薄い。想像と仮説がその物語のほとんどすべてである。 今私の中での人生最古の記憶は図書館の風景である。 たとえばこんな感じ。 …これは地元図書館子供コーナーの奥。 こど…

図書館の白鳥さん

図書館に寄って本棚を眺めていたら、突然思い出した。 大学時代、大学構内に生息しておられた方々の記憶である。 普段あまり学生の行き来しないスポット、迷宮のような古い校舎の一角には、素敵な謎にみちた空間が迷路のように隠れていた。決して混まないト…

加工度

持論として、情報も料理も加工度が低いほど好ましいと思っている。誰かの脳味噌と情報操作フィルターを経た情報はわかりやすく口当たりよくこなれておいしい、消化しやすい物語であり、誰かが、自然物、素材にたらふく恣意的な味のコントロールを施した料理…

詩作という儀式

手簡(宮澤賢治「春と修羅」) 雨がぽしゃぽしゃ降ってゐます。 心象の明滅をきれぎれに降る透明な雨です。 ぬれるのはすぎなやすいば、 ひのきの髪は延び過ぎました。 私の胸腔は暗くて熱く もう醗酵をはじめたんぢゃないかと思ひます。 雨にぬれた緑のどて…

シモネタ

語弊があるとは思うが、一言で結論を言えば、シモネタを喜ぶ人間の心は、基本的に今ある人間社会の秩序基盤を肯定しているのだと思うんである。 暗く卑しく淫靡と禁忌を楽しむ、というような、他者をも貶める側面を強く持つ刺激への衝動としての下劣と、から…

夜中の三時

わあわあわめいて泣きだしたいほど眠いんだが。 赤ん坊が眠いと泣くというのがまったく理解できなかったんだが、なんとなく今奴らの気持ちがわかる。眠いならただ素直に寝ればいいだろ、ネロって思うんだけど、それってオトナの論理なんだよね。 イヤまあ寝…

眠れぬ夜

三連休前の金曜深夜、浅いきれぎれの眠りから浮き上がってしまい眠れなくなる。 冷蔵庫から缶麦酒を出してきて飲みなおす。GaryKarrのコントラバスソロアルバムをかける。 冒頭がぞっとするほど素晴らしいホルストの「木星」なのだ。これを母校の放課後の音…

匿名性

戻ってきたらたちまちダメだ。牢獄から出られない。 何もできない。考えられない。息が苦しい。ハリネズミのように悪意で攻撃装備した鎧で全身を覆う。針は外側にも内側にもびっしりだ。 …とりあえず脱走する。 外は燦々と光の降る日曜午後。 なるべく賑やか…

意地っ張り

元旦は正月みたいな空(ムーンライダーズの歌でこういう歌詞があるのだ。「青空のマリー」)で初日の出なんか拝んで近所の神社なんかで初詣して大変よろしかった。 スコンと晴れたすがすがした深く明るい空。きりりと澄んだ大気。 正月の非日常の光のなかに…

陽だまり

年末年始、両親のところに帰省している。 恐ろしく丈夫でおしゃべりで騒がしくて運動量が多くてエネルギッシュで出たがりデベソで働き者の母(私と正反対のタイプである。)は、朝四時起きで台所仕事に掃除、オカリナ練習にウォーキングにおしゃべりに買い物…

年の瀬

関東の年末年始は、カラっと晴れて現実じゃないみたいな嘘みたいな澄んだ青い空、世界いちめんまばゆい金色できらきらしていて目がくらむ。風景も人々もその金の光に縁どられた幻影のように見える。 お正月準備の忙しさ、非日常のそわそわ感、非現実感の増す…

冬至

冬至なので南瓜の日なので南瓜を食べねばならぬのだが南瓜がない。 仕方がないので南瓜麦酒をたらふく飲む。(ハロウイン季節もの売れ残り投げ売りしてたので惜しげなく。)(基本的に南瓜は好きである。)(特に南瓜プリン。) 柚子湯に浸からねばならぬの…

愛だの恋だの

恋は欠如であり愛は横溢である。 恋愛という語はおそらく類義による複合語として分類されるのだろうが、対義による複合語としてもまた認識することは可能だ。類義の中での対立される要素を抽出し、その違いを分析していくことは世界を深く豊かにしてゆく行為…

五感と統合

中央線で幼児が「ママいちじょうじだって、一乗寺!」「そうね、吉祥寺ね。」「うん、一乗寺!」。 子供よ、我々が今停まっているところは三鷹だ。 …かきくけこって発音しづらいのかな。子音発音体系、面白いな。フランス人ははひふへほ言えないとか、日本人…

我がバイブル

一日ひとつ、一日一話、という読み方が一番正しい宝物のような短編集がある。もうちょっと読みたいと思ってもやめておく。一気読み、という長編物語の醍醐味とは違う読書の効能。 或いはそれは己の内側の世界観を確かめる、心をチューニングするための方法。…

人気の「癒し系ファンタジー」ライトノベルを読んでみる。

どうしても、好き、にはなれない。 悪くないと思うしよくできていて深みがないとはいえないし素敵な情景で、洗練されたプロット展開、扱われるモチーフも魅力的、「いい話」だし。 さびれた商店街とかノスタルジー、都会で仕事と恋愛に躓き傷ついた主人公が…