酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

雑記

立春

立春。夜明けがだんだん早くなる。 澄んだ朝、世界をももいろに染め上げるうつくしい朝陽の光と影を眺めながらきゃべつを刻み、キヨシロの叫んだ自由のことについて考えていた。(口ずさんでいたのは中島みゆきの「歌を~歌おう~心の限り~愛を~こめて~あ…

しあわせなハリネズミ

寂しい。 ということで、私は考えた。今私を私たらしめているものは、己のこの在り方を恥じる気持ちだけである。 この矛盾の中にしか私の存在はないのだ。苦しみも喜びも誇りも一つの存在としてこのダイナミクスの中にある。 これが本日の総括としての論理的…

何故子供の本ばかり読むのだろう

感性が子供なんである。別に気取っているわけではない。精神的な成熟度もそれに準じているし、よく天才神話に言われるようにそこに付随した突出した才能などがあるわけでもない。 成長しそびれただけだ。まあ要するに単なる落伍者である。皆最初は私と同じく…

年の瀬2019 演劇と空気

28日、西荻の喫茶店のマスターのツイートにストンときた。(この方のつぶやきにはストンとくることが多い。不便な場所だけど不思議な味のある雰囲気のお店で、一回だけ珈琲飲みにお邪魔したことがある。) 「この年末になると漂う空気は演劇に通じるものがあ…

パンケーキ

タピオカの少し前に流行ったブツであるという印象がある。 (因みに私は今まで生きてきた中でただの一度もタピオカ及びクスクスの類を経口摂取したことはない。そして冷麺はたった一度盛岡の専門店で摂取したことがあるだけだ。これが冷麺というものかと感動…

雑貨屋

雑貨屋というのは幸せのモトである。 実に夢のカタマリである。皿だの箸だのスプーンだのお香だのなんだのが並んでいるだけなんだが。しかしそれは舞台である。生活のワンシーンを想起させるための五感を複合させる仕掛けの施された夢の舞台。夢を生活の中に…

秋の朝考えること 夢見るメディア空間

朝起きたら静寂の空にうつくしいももいろの光がいっぱいの朝焼けだった。ひんやりさらさらと肌を撫でる秋の風。 静かな早朝、この世界はすべて私ひとりのものである。 だから私は今日私に与えられた恩寵であるこの一日を精一杯幸せに過ごそうと思う。 …でだ…

レーゾンデートル

毎年、9月の声を聞くと自分の中で解禁される歌がある。 「9月の海はクラゲの海。」 ムーンライダーズ。 これを聴いていて、原点ということについて思った。 高校の頃の風景、この歌を、このバンドを教えてくれた人達との出会いのシーンのさまざまを思い出し…

朝が好きなのだ (ムーンライダーズ・サエキけんぞう・パール兄弟・宮沢賢治)

朝が好きなのだ 私は本当に朝が好きなのだ。何もかも新しい、きらきらと木漏れ日の落ちる新しい朝。 そして大切なのはそれが終末感とともにあるというところだ。始まりと終わりが一つのものであるところで世界は完全になり私は解放される。 この構造がずっと…

おうい雲よ …って言いたくなる空だなや。 夏キライ、猛暑辛い。バテバテ高温多湿キライ早く秋風…とは思うけど、やっぱりスコーンと青い夏の空、まっしろくてもくもくの雲、8月の夏休みの空は好きである。(特にまっさらできらきらの朝、そして長い長い夕暮れ…

脳足りん (どんぐりと山猫・ほんとうにほしいもの)

脳足りんが嫌いである。ものすごく嫌いである。大嫌いである。これこそが諸悪の根源であると思っている。 まったく実に切実な話なのだ。実害が酷すぎる。 …だがふと我と我が身を振り返ってみると、己が脳足りんでないとは決して言えないと言う事実に直面せざ…

(例えば)海の水雲と海の藻屑

私の母世代のご婦人というのは、(私の母をはじめとして、)得てしてあまり言葉にこだわらない人種が多い、ような気がしてならない。 単に私の周りの環境なんだろうけど。 物の名前にこだわらないというか通じることだけが大切で外側は些末なことであるとい…

恋と時空間(恋愛小説のススメ)

桜咲いてきて、嬉しいです。トリも花が好きなんスな。食っとりました。で、こないだの「100分de名著」のオルテガ「大衆の反逆」。 ここでワシはこのやたらと男前でかっこいい指南役の先生の語り口にシビれてしまった。で、それが刺激になってあれこれ考えた…

ミッツ・カール君

ミッツ・カール君のアクション、実は結構好きである。(こっちょり) 「100分de名著」録画消費、オルテガ「大衆の叛乱」にかかる。第一回。こりはピシッとツボにはまった。おもしろい。 オルテガの定義する「大衆」。これは階級としての大衆ではなく生き方と…

本あれこれ。雑感。

実家避難の週末のパターンとしては、とりあえず町の図書館であれこれ借りこむ。普段なかなか読めないものが読めることがあるのではないかという期待を込めて。 大抵ほとんど読めなかったりするんだけどね。とりあえず欲張って目についたもの借りてしまう。 …

珈琲屋

西荻におもしろい珈琲屋があるで、と教えてもらったんで、週末のそのそと行ってみたらほんとにおもしろかった。 看板がなければ住宅街の中のただの個人宅である。実に入りにくい。普通にひとんちの玄関である。実に入りにくい。 ノックして「すみません。こ…

「おそなえはチョコレート」小森香折 児童書とイデオロギー

小学生からYAくらいが読者ターゲットなのかな。とりあえず可愛らしいイラスト付きの児童書。 昔読んだもので、おもしろかった、という記憶はあるのだけど内容は忘れている。(そんなのばっかりですが。)図書館の2月バレンタインチョコレート本特設本棚に並…

猫の日

ものすごく理不尽でノータリンなものに魂を売って生き永らえているので最近いろいろと限界を超え胃が痛くて眠れない。とりあえず自転車操業、麦酒二本流し込んで「ジオラマボーイ・パノラマガール」を開いたら、昭和の岡崎京子がシンゴジラなテーマを既に萌…

夜明け記録 、宮沢賢治「農民芸術概論綱要」

二月如月朔日、新しい月、昨夜の久しぶりの雨に洗われた新しい朝である。 朝5時半頃の澄んだ紺色の中金色に輝いていたところから6時過ぎ次第に淡く消えてゆくところまで観測、見事な地球照を抱いた月星マーク。月に寄り添ったのは金星、少し遠くにみえるのが…

美しいもの

マンションエレベーターでベビーカーの赤ちゃんと目が合った。 いきなり嬉しそうににっこり笑い、私に向かってぱたぱたと手を振った。驚くほど可愛らしいうつくしいまばゆい笑顔がうす黒い穢れた心に突き刺さってなんかじいんと沁みた。 ただ存在しているこ…

モンブラン駆け込み

母が賢治の童話に興味を示したので貸したら面白がってくれたらしい。今日うちの方まで来たので、待ち合わせて珈琲のみながらあれこれ賢治の話になった。 …賢治のことなのでついスターバックスで熱くなってしまったアカン疲れた。母が賢治童話から風刺や絶望…

少女漫画とBL

ええと、タイトル通りのBLを語るにあたっての前提として、まずサブカルチャーでのオタクアニメのことなんか繋がりであること。 で、いわゆるつきの古式ゆかしいオタク男子の一般的な嗜好の話からってことで。 画一的な萌えアニメの「美少女」たちの画一的な…

PAPA

日曜の朝、明るい日の光のあふれる縁側に一式広げて、座布団に座り込んだ父は自慢のカメラ道具の手入れをしていた。ビクターの犬のマークのくっついたステレオからは重厚なクラシック。これも自慢のレコードコレクションだったんだな。こんもりと小ぶりな樹…

漱石忌

毎年12月8日には、太平洋戦争開戦の日であることととジョンレノンが狙撃された彼の忌日であることをしみじみと思い出す。 8月の壮大なセレモニーが行われる、あの惨劇に向かった戦争がはじまったこの日は誰も何も言わない、意外と知られていないので、ひとり…

おじゃる丸

おじゃる丸スペシャル「銀河がマロを呼んでいる」再放送してたから、また観てしまった。 やっぱりいいなあ、おじゃる丸。日本の誇るアニメ文化の中でも文学性を備えた類まれなるNHKショートアニメである。(しかしやはり長編よりも15分の枠組みのなかのレギ…

文体

文体というのは音楽や香りに似る。 その、文「体」というスタイル全体を覆い支配している見えない気配、いわばその「体」に憑依した魂、そのオリジナルの「法」としての「行間」のようなもの。享受者の感官がそれを感じた瞬間に、五感をすべて巻き込みそこを…

「おやつ」アンソロジー

PARCO出版の本ってのはどうも洒落ている。スタイリッシュ。 で、スタイリッシュでありながら、しっとりとした古めかしさに裏打ちされた風格もある。(それはどこか、思想、芸術、街、文化すべてがファッションになった昭和末期のt東京の匂いがするものである…

夏の朝

月曜の朝であったと思う。 夏の朝の中を歩いて、まばゆい朝陽を浴びた町の物語を感じた。挨拶をしながら行き交う人々、あくびをする人を乗せたバス、工事現場の作業員たち、きらきら光りながら走る車たち。いつかの、健やかな夏の物語。それぞれの、人々の、…

日記メモ(夏の終わり、新しさと懐かしさ)

考えたことはすぐさま言葉にして書き留めておかないと失われてしまうんだよな。賢治のようにいつでもメモ帳を、とずっと思ってた。 考えたことはその日を生きた証だと思ってる。 ツイッターなんかはそれのインデックスとしての使い方って意外といいかもしれ…

この夏の目標

人生には日々を充実させるための目標がなくてはならない。…という命題に行きあたった。さっき突然。 そういえば、小学校でも日直が毎朝黒板に「今日の目標」みたいなのを書いていた記憶がある。「一日一善」とかそういうの。あれは価値観の共有という、社会…