2016-01-12から1日間の記事一覧
持論として、情報も料理も加工度が低いほど好ましいと思っている。誰かの脳味噌と情報操作フィルターを経た情報はわかりやすく口当たりよくこなれておいしい、消化しやすい物語であり、誰かが、自然物、素材にたらふく恣意的な味のコントロールを施した料理…
手簡(宮澤賢治「春と修羅」) 雨がぽしゃぽしゃ降ってゐます。 心象の明滅をきれぎれに降る透明な雨です。 ぬれるのはすぎなやすいば、 ひのきの髪は延び過ぎました。 私の胸腔は暗くて熱く もう醗酵をはじめたんぢゃないかと思ひます。 雨にぬれた緑のどて…
語弊があるとは思うが、一言で結論を言えば、シモネタを喜ぶ人間の心は、基本的に今ある人間社会の秩序基盤を肯定しているのだと思うんである。 暗く卑しく淫靡と禁忌を楽しむ、というような、他者をも貶める側面を強く持つ刺激への衝動としての下劣と、から…