8階のベランダから、蛍のように光る街灯の列を眺め、夜風に吹かれていると思い出す。高1のときの夏の合宿の二日目の夜、屋根の上にいた私たちの風景のこと。夜中M子と一緒に部屋を抜け出して、屋根の上に這い出してみたら、先客のOBが寝転がっていた。星空…
中央線は我が青春時代を記したタイムラインである。必ずしも一方向のベクトルではなく。駅ごとに、歴史が刻まれている。「1Q84」の中の猫町のエピソードを思い出す。各々の駅に、街に、各々の、固有の時空が存在する。(固有の文化があるのとはまた別の意味…
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