酔生夢死DAYS

本読んだらおもしろかったとかいろいろ思ったとかそういうの。ウソ話とか。

桜・図書館・墓場

私は常々土曜午後の図書館は大変良いものだという信念を抱いているのだが、日曜朝の図書館というのもまた大層良いものである。 「今現在」に繋がれたままの地元の図書館ではだめである。隣町とか、ちょっと離れたよその街の、明るい、窓の大きな図書館がいい…

おやすみなさい

なんだかねえ。 べろべろヨ。 明朝きっと消さねばかも。 でもご機嫌なのオレ今、一人で部屋で泥酔で。起きてれば起きてるだけ飲み続けてしまう。ご機嫌なときはご機嫌だから、辛いときは辛いから。(そして実は弱いので翌日は一日最悪である。) 一月は正月…

断章(旅想・無声慟哭)

冷たい雨が降っている。 蕭々と降る雨に込められた古い静かな都であった。延々と寂しく暗い川べりを歩いていた。 夜か昼かもわからないような薄闇の午後である。暗がりに白い灯りが灯っている。ぽうとやわらかく光りながらそれはたたずんでいた。白鷺になっ…

東京。木曜日、寒の戻り。明け方みぞれになる予報だったが降ってはいない。うむ。みぞれは降ってない。否応無く目覚めながら考えている。…だが現在の幸不幸を因果律で位置づけるのは間違っている。少なくとも今の自分にとっては。というやうなことを。間違っ…

信仰

なんかあれこれいっぱい書きかけてるんだが、言葉がどうも降りてこない。ダメである。 で、今日は火曜日なので、何か宗教を信じたいなアと思い、あれこれ考えてみた。 古来の宗教でも新興宗教でも何でもよい。だが苦行はイヤである。地下鉄にガスをまくのも…

男子フィギュア・羽生結弦選手

普段まったくスポーツは観ないクチである。 オリンピックにも興味はない。(スポ根は嫌いである。その美学が基本的に嫌いである。極めて不健康だからだ。)(「あしたのジョー」の不健康さを見よ。)(戸塚ヨットスクールとかさ。)(セクハラやパワハラ、イ…

吹奏楽コンサート

姉の職場の吹奏楽サークルのコンサートに誘われた。素人楽団の内輪な無料発表会コンサートでも、たまに立派なホールにでかけると心持ちとしてはちいと高揚したりする。いかにも晴れがましいお出かけな気分が出て、楽しいのだ。 玄関前まで車でお迎え嬉しいな…

栗子さん(命題その1 モンブランは神である。)

時は遡る。実は、その事実が発覚したのは、すなわち栗子さんが自身が再びモンブランを実食する消費者になる、という概念の存在を、驚嘆すべきリアリティを以て己の心の中に確認したのは、その年の初めである。 それは天啓であった。ある晴れた早春の日曜日、…

図書館環境・読書の現場

基本、図書館フリークなので、あちこちの図書館に出没する。 カフェでも図書館でもおんなじなんだけど、空間の雰囲気ってのは、建物や設備環境はもちろんそうなんだけど、それだけじゃなくて、寧ろスタッフが仕事を楽しんでるかどうかで決まってくるんじゃな…

銀河鉄道

なんかね、芥川賞も直木賞も賢治つながりな感じで、なんかね、…なんかなあ。(あんまり嬉しがっていない。)とりあえず読む気しないな。多分ただ今読む気力がないだけなんだと思うけど。 でね、さっきなんかずっとザネリのこと考えててさ、ジョバンニとザネ…

冬枯れ

寒波である。毎年思うのだが、雪国の人はよくこの季節を生きのびられるものだ。体温が下がると人間死ぬのに。 今朝、震えて目覚めた。暑いのもダメだが寒いのはもう絶対ダメである。ワシは心身共に素直なタチなので、つまり変温動物に近い生物なので割と素直…

年末。知人宅訪問

年末である。改装中だということで、荷物がたくさん積み重ねられていた。お邪魔します、と靴を脱ぐ。どうぞ、とリビングに通される。 リビングのドアの前、ちょっとどきどきした。 確か高校を出たばかりの頃。賑やかなパーティで、皆で押しかけた。うんと華…

霞ヶ関

(ちょっと前の話ね。秋の終わり。メモしかけたままほっぽってた。せっかくだからアップしておこう。備忘録。) 行ったことなんてないね、と思ってたけど、メトロから上ってきたら、眼前に日比谷公園。アラここか。 あの辺は 意外と好きである。主として大学…

蛇男・依頼人プロフィール

請われた。 物語にしてくれ、物語を作ってくれ、と。あの稀代の物語メーカーが物語に餓えている。激しい乾きと飢餓を抱えている。マリアの慈愛のように降り注ぐ「他者による」異質な意味と物語によって鎮められなだめられることを欲している。 …そうだ、彼は…

栗子さん プロローグその2(おまけ)

クリスマススペシャル、「栗子さん・プロローグ・その2」的なおまけ番外編。彼女が秋に本格的なモンブラン探求に至る予兆としての、プレ・モンブランな夏の思い出、マロン・ケーキ編である。 せっかくクリスマスなのでちょっと浪漫な恋愛小説風にしてみまし…

栗子さん・プロローグ

栗子(リツコ)さんは、栗が好きである。ケーキのチョイスはモンブラン。 が、体質のため、成人したころからケーキ類全般、食べられなくなってしまっていた。身体の組成も大分変化し、今はもう大丈夫なのではと言われているが、数十年も食べていなかったため…

ロスト・クリスマス(メモ)

もうクリスマスは私にはやってこないんだな。 どんなにツリーを飾ってみても、クリスマススタンダードやバッハのオラトリオなんか聴いてみても、しがみつくようにして古い映画なんかや観てみても。クリスマス・キャロルや素晴らしき哉人生やくるみ割り人形や…

妄想

荻窪の小さなワンルームで、するんと背の高いあのひととさまざまの考えを一生懸命語りあっていた時代のことを思いだした。 とても大切な思い出なのに普段はしまいこんで忘れているんだな。 …いや、そういうかけがえのない時間を重ねてきた、その上で現在が成…

物語(蛇男補遺)

だったら私は、自分に都合のいい物語を捏ね上げて、それを信じることにするよ。 夢の中で誰かに言い放った、と思ったら目が覚めた。壁の時計は二時を指していた。深夜二時。 部屋は変な具合に歪んで見えた。自分の目の中のレンズがどこかひずんでいるせいだ…

忘年会

プチ忘年会である。 まあ単に地元で旧い友人4人と飲んだだけなんだけど。久しぶりだったからね、とりあえずそう銘打って。 いや~、みんなの都合まとめて時間や店決めたリのあれこれやたらと面倒だし、寒いなとか頭痛いな調子悪いなとか、夜出かける前ってぐ…

本当に欲しいもの

「ほんたうにあなたのほしいものは一体何ですか」 「銀河鉄道の夜」でジョバンニが鳥捕りに聞きそびれた問いである。 幾度も幾度も、いつでも、この問いは私を問うた。 …キヨシロやアッコちゃんみたいにね、「欲しいものはたくさんある♬」が実はホントだった…

死ぬということが。(世界の始まり・ナルニア国物語)

早朝、半ば目覚め、半ば眠りの中に置かれているとき。まだ目を開くことはなく、意識は目覚めつつある、そのときのことだ。 さまざまな思考が際限なく湧き出でて意識野を駆け巡る、論理が構築されたかと思うと破壊され、それはまたよりうつくしいかたちに再構…

絶望と至福が。(いろいろ改訂版)

絶望と至福がこんな風に交互に極端にやってくるのではまいってしまう。家の中でイマココに取り込まれ組み込まれ、戻る場所も行き場所もなく逃げることすらできずこの先に希望はない、と絶望していたはずなのに、外に出てひとりになったとたん、懐かしい街の…

孤独というもの

結局ひとりなんだなあ自分。 孤独というのは勝ち得るものだ、と春樹の小説にあった。 さまざまな意味でこれは実にその通りだと思うんだけど。 勝ち得たものでない孤独というレヴェルのものもやはりあって、それはもう襲いかかってくるものとしてあるものだか…

安房直子、金子みすゞ

金子みすゞの詩を読んでいて、その寂しい優しさになだめられた。この感じは、安房直子さんの効き目に少し似たところがある。 なんだろう。 ひやりとするような怖さも似ている。優しさは寂しさと同一であり、あきらめと受容と同一である。 だがこれは救済なの…

猫と中央線

犬は人に付き、猫は場所に付くという。とすれば、私は完全に猫派である。 大体犬は苦手でなんである。子供の頃野犬集団に追いかけられたトラウマのせいかもしれぬ。だが、家族親族、私以外は皆犬が好きらしい。犬派であるらしい。子供にはほぼ無関心な父でさ…

風の谷のナウシカ試論(ますむらひろし「アタゴオル」「ギルドマ」との対照から)

ナウシカ再読、了。(アニメじゃなくて原作ね。) 学生時代、読み始めたらとまらなくて一気読み、深夜に興奮して眠れなくなった記憶がある。 やっぱりおもしろい。神話だなこりゃ。 やっぱりね、ナウシカ原作…なんかなあ、なんかないのかなあ。この面白さを…

ナウシカこれから書く編集宣言

ナウシカ再読、了。神話だなこりゃ。野生の思考。 寝る。明日は曇り。(来なくてもよい。) 付記(11月11日丑三つ時) ますむらひろしのギルドマも読み返したから漫画繋がりで書こうと思う。 寝る。 明日はきっと午後には晴れる。だからモンブランでも買いに…

栗名月

本当に栗みたいなかたちの名月だ。 土曜日までひとり。 なんて幸せなんだろう。永遠に今夜であればいい。もうほかになんにもいらない。

薔薇

帰宅したら、薔薇の花束が届いていた。 誰だろう。誕生日に花束を贈られたのなんて、何年ぶりだろうか。 誰だろう。薔薇ならば、深紅で、開きかけの蕾が一番好きだと口にしたことがあるのは学生時代の話だ。誰がそのことをおぼえていたんだろう。 誰でもいい…